• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2019 年度 実施状況報告書

糖尿病患者の歯周病管理のための外来での看護活動の検討

研究課題

研究課題/領域番号 19K10946
研究機関筑波大学

研究代表者

柴山 大賀  筑波大学, 医学医療系, 准教授 (80420082)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2024-03-31
キーワード糖尿病 / 歯周病 / 医療連携 / 看護師教育
研究実績の概要

2019年度は、糖尿病外来での歯周病管理(歯科との連携への働きかけを含む)に関する糖尿病を専門とする看護師の活動に関する実態調査を行った。実態調査を始めるにあたり、先行研究をふまえて質問項目を洗練し、日本糖尿病療養指導士(CDEJ)の資格を持つ看護師数名へのプレテストにより表面妥当性を確保した。その後、郵送法による無記名自記式質問紙調査を用いた横断調査を実施した。調査対象者は、日本糖尿病学会が認定する糖尿病専門医が勤務している全国の医療施設1279施設に在籍しているCDEJの資格を有する看護師とし、施設で最も外来看護の経験が豊富である者1名に質問紙への回答を依頼した。調査内容は、施設背景、看護師の基本属性、糖尿病の外来患者に対する過去1か月の口腔管理の実施状況、口腔管理の知識、糖尿病外来での実施内容の詳細と重要性の認識、糖尿病患者の口腔管理に関する阻害要因や促進要因、糖尿病の口腔管理に関するアセスメント・ツールの使用状況や、外来での口腔管理の指導可能な時間、糖尿病患者の口腔管理についての意見や要望(自由記載)とした。
323件の返送が得られた。施設背景は、27.7%が診療所であり、78.6%は糖尿病の専門外来をもち、回答者のCDEJとしての臨床経験は10.2±5.7年であり、67.8%が糖尿病患者の口腔管理について研修等による教育を受けていた。口腔管理の実態としては、CDEJの口腔管理に対する知識や重要性の認識は高いが、実施状況は低い傾向が認められた。実施状況に関連する阻害要因や促進要因については、現在分析を進めているところである。
またこれと並行して、糖尿病外来で活用できる2型糖尿病患者の口腔管理支援のための看護ガイドを作成しており、その有用性の検討についての準備を進めている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

今年度予定していた全国的な横断調査を終了でき、教育ツールの開発にも着手できているため。

今後の研究の推進方策

口腔管理の実態調査の分析を進め、実施状況に関連する阻害要因や促進要因を明らかにする。またこれと並行して、糖尿病外来で活用できる2型糖尿病患者の口腔管理支援のための看護ガイドの有用性を検討する。

次年度使用額が生じた理由

全国的な横断調査にかかる費用が当初の予定よりも少なく済んだために残額が生じた。その分は今後の成果発表の費用として、英語論文や国際学会での発表に充当する予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2019

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 交流集会 糖尿病患者の歯周病管理について考えよう ~外来で看護師にできること~2019

    • 著者名/発表者名
      工藤 理恵, 桑村 由美, 澄川 真珠子, 渡辺 忍, 柴山 大賀
    • 学会等名
      第24回日本糖尿病教育・看護学会学術集会

URL: 

公開日: 2021-01-27  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi