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2020 年度 実施状況報告書

化学療法を受ける患者の脱毛頭皮の痒みに関するリスク要因探索とスカルプケアの確立

研究課題

研究課題/領域番号 19K10947
研究機関東京大学

研究代表者

玉井 奈緒  東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 特任准教授 (80636788)

研究分担者 峰松 健夫  東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 特任准教授 (00398752)
真田 弘美  東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 教授 (50143920)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
キーワード化学療法 / 脱毛
研究実績の概要

研究目的:化学療法中に生じる頭皮の痒みに影響を及ぼす要因の検討
今年度の研究成果:昨年度まとめた共焦点レーザー顕微鏡を用いた頭皮の変化に関する調査結果(痒みが強く、発疹を併発し、皮膚科受診が必要となった3名の症例では、ウィッグ接触部分の発赤や湿疹を認めるとともに、治療とともに表皮の厚みが減少していくことが明らかとなった)を看護理工学会誌に英語論文として投稿し、採択、掲載された。
さらに頭皮のケアについてのシステマティックレビューの結果は、アピアランスケアガイドラインとして現在パブリックコメントを募集しており、2021年度内にガイドラインとして発刊が予定されている(日本がんサポーティブケア学会 アピアランスワーキンググループ)。
2020年度はCOVID-19感染症の感染拡大に伴い、予定していた病院での調査が難航したため、後半から化学療法時の皮膚の組織学的変化を考慮した、より的を得た痒みの要因に対する介入ケア(洗髪剤や保湿剤等)の絞り込みのため、動物実験の計画を追加した。現在動物実験の計画は立案済であり、実験開始に向けての準備が進められている。対象は6週齢C57BL/6N 10匹を予定している。先行研究に基づき、Doxorubicine塩酸塩(DXR)を腹腔内投与する。動物(マウス)実験では、抗がん剤投与による皮膚の組織学的変化を解析し、皮膚の生理機能との関係を検討する。加えて臨床での調査への準備を進めた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

COVID-19感染症の流行に伴い、予定していた病院での調査実施が不可能であったため。

今後の研究の推進方策

COVID-19感染症の拡大に伴い、病院での調査困難が続いている。
化学療法時の皮膚の組織学的変化を考慮した、より的を得た痒みの要因に対する介入ケア(洗髪剤や保湿剤等)を絞り込むため、動物実験を追加し、介入をスムーズに進めていけるように取り組む。

次年度使用額が生じた理由

次年度使用額が生じた理由:海外・国内での現地発表を予定していたが、オンライン開催などによって宿泊費や交通費の発生がなかったこと、またCOVID-19感染症による影響で、病院での調査が実施できず、謝金等の支払いがなかったため。
使用計画:臨床調査に必要な調査用物品(頭皮評価のための機器)やケア用品、論文投稿(英文校正・投稿費用)への使用を予定している。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2021

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件)

  • [雑誌論文] Changes in scalp epidermal thickness using in vivo reflectance confocal microscopy in breast cancer patients undergoing chemotherapy: a case series2021

    • 著者名/発表者名
      Tamai N, Minematsu T, Sanada H
    • 雑誌名

      Journal of Nursing Science and Engineering

      巻: 8 ページ: 143-150

    • DOI

      10.24462/jnse.8.0_143

    • 査読あり / オープンアクセス

URL: 

公開日: 2021-12-27  

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