研究課題/領域番号 |
19K10948
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研究機関 | 長崎大学 |
研究代表者 |
永江 誠治 長崎大学, 生命医科学域(保健学系), 准教授 (50452842)
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研究分担者 |
徳永 瑛子 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(保健学科), 助教 (10710436)
花田 裕子 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(保健学科), 教授 (80274744) [辞退]
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | アドヒアランス / 児童精神科 / 薬物療法 |
研究実績の概要 |
昨年度に引き続き、「服薬アドヒアランス向上のための集団心理教育プログラム」に参加した外来薬物療法中のADHD児について、プログラム参加中にみられた服薬に対する態度変容およびそれに影響を与えた因子について、その当時の医療的背景や参加中の子どもの言動や行動などの質的データを基に、それぞれにおける特徴的なエピソードを抽出する作業を行っている。しかし、コロナ禍の影響により、スーパーバイザーであるEmde博士と会う予定であった国際学会が中止になり、スーパーバイズが受けられなくなってしまった。分析作業はいったん中断していたが、メールで指示を仰ぎながら分析を再開している。また、コロナの影響によりインタビュー調査協力施設との調整についても白紙に戻ってしまった。その後も、県外移動の制限等により、調査協力に関する打ち合わせ等は進めているものの、対象者と直接対面してのインタビュー調査協力に関する調整は困難を極めている。オンラインでのインタビュー調査も難しいようであれば、質問紙調査等に切り替えるなど研究計画全体を見直していく必要がある。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
コロナ禍による影響で、オンライン授業の準備、学生に対する感染対策やメンタルヘルスへの対応、看護学生の病院実習実施に向けた調整等への対応に追われており、本研究に従事する時間の確保が難しい。また研究協力施設においても、コロナ対応に追われているため、研究のために外部施設へ訪問することや研究調整をすることが困難な状況にある。
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今後の研究の推進方策 |
エピソード同士における共通点相違点を考慮しながら質的に分析することと、さらなるエピソードの抽出を継続して行う。それを論文にまとめて公表する。また、この分析結果を基に半構造的質問紙を作成し、外来で薬物療法を受けている子どもと親30~40組を対象にインタビュー調査を実施する。
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次年度使用額が生じた理由 |
世界乳幼児精神保健学会に参加し、Emde博士からのスーパーバイズを受ける予定であったが、コロナの影響により延期およびオンライン開催となった。また、情報収集のために国内学会への参加やインタビュー調査協力依頼のための施設訪問等を予定していたが、これもコロナの影響により、学会の中止、県外移動や施設訪問が不可能となったため、予定していた予算が残った。残額は、次年度の調査費用に充てる予定である。
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