研究課題/領域番号 |
19K10962
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研究機関 | 東海大学 |
研究代表者 |
真下 綾子 東海大学, 医学部, 准教授 (80551639)
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研究分担者 |
武田 保江 目白大学, 看護学部, 教授 (50727568)
武村 雪絵 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 准教授 (70361467)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | チームアプローチ / 在宅復帰 / リハビリテーション病院 / 脳卒中患者 |
研究実績の概要 |
本研究は「回復リハ病棟において在宅復帰をめざす脳卒中患者へのチームアプローチを効果的に展開するための、各専門職共通のコンピテンシー及び各専門職間と連携し、在宅へ繋ぐ看護師のコンピテンシーを明確にすること」を目的としており、2019年度は、チームアプローチを展開する先駆的医療機関である3つの医療機関に訪問すする予定であった。しかし、新型コロナ感染症の影響で2020年2月に1医療機関のみ訪問調査することができた。1医療機関において多職種(リハビリ医師、看護師、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、管理栄養士、介護福祉士、薬剤師)、各専門職種(各1名)計8名にインタビューを行った。なお、脳卒中患者さんに対してチームでかかわる意義などついて半構造化面接を用いた。その結果、専門性を追求するために、脳卒中患者を含めたリハビリテーション技術などを修得するために博士課程に進んでいること、チーム医療を展開するために、チームステップスという手法を取り入れ、コミュニケーションを円滑にすること、さらに、在宅復帰を促進するために各専門職が実際に患者の生活状況を確認するために自宅に訪問していたことなどが明らかになった。また、多職種間でのカンファレンスでは、それぞれの職種が患者情報共有するだけでなく、一人一人が活発に発言しており、医療サービスの向上に取り組んでいた。今後、調査予定であった医療機関に訪問し、チーム医療を推進するための専門職間の連携や看護師のコンピテンシーを明らかにする予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
2019年度1月下旬より新型コロナ感染症の拡大により、3月に調査予定の2医療機関の訪問調査が実施できなかった。計画当初、2医療機関のインタビュー結果をN-Vivoというソフトで分析し、まとめ、2021年には脳卒中患者に対する効果的チームアプローチを行うためのコンピテンシー(能力)の質問紙を作成することになっていた。2医療機関からの質的データが収集できないと1年ほど計画が遅れる可能性がある。
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今後の研究の推進方策 |
新型コロナ感染症が終息次第、調査予定の医療機関と連絡をとり研究を進める予定である。ただし、新型コロナ感染症が7月末までに終息せず、1年~2年にわたり、医療機関への訪問調査が不可能な場合、ZOOMなどの遠隔操作によって対面でのインタビューを行うことを検討している。
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次年度使用額が生じた理由 |
2019年度の調査では、2020年2月に1医療機関のみ訪問することができた。しかし、新型コロナ感染症のため、調査が中止となり、交通費、謝金で未使用額が生じた。そのため2020年度の訪問調査に充当する。
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