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2023 年度 実施状況報告書

性暴力被害者の回復・成長を支える「司法ケアニーズ対応型助産師教育プログラム」開発

研究課題

研究課題/領域番号 19K10995
研究機関令和健康科学大学

研究代表者

竹元 仁美  令和健康科学大学, 看護学部, 教授 (10310913)

研究分担者 山本 八千代  安田女子大学, 看護学部, 教授 (10295149)
松本 宗賢  東京純心大学, 看護学部, 講師 (10736482) [辞退]
関口 史絵  北海道科学大学, 保健医療学部, 講師 (10756414)
前田 尚美  札幌医科大学, 保健医療学部, 講師 (60407129)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2025-03-31
キーワード性暴力被害者支援 / 警察官 / 看護師・助産師 / 専門職連携
研究実績の概要

質問紙調査の実施【目的】産婦人科医療機関に性暴力被害者の同行支援をした警察官と医師・看護職との専門職連携の現状と課題を明らかにする。【方法】2023年9月~10月、全国393か所の警察署において同行支援をする警察官を対象として、郵送法による自記式質問紙調査を実施した。質問項目は、研究参加者の基本属性、医師・看護職との情報共有の状況、共有内容等である。結果は記述統計で整理した。所属大学の研究倫理委員会の承認(承認番号675)を得て実施した。【結果1】有効回答数は52。女性警察官48名、男性警察官4名。年齢は20・30代で31名、40・50代21名。過去1年間の病院等への動向件数は、5事例未満が50名、5~9事例1名、10事例以上1名。情報共有の状況:受診前に電話で情報共有している46名、受診の際に情報共有している43名。情報提供相手と頻度:医師とはしている群46、していない群6であった。看護師職とはしている群36、していない群16であった。被害時の情報提供」をしている群41、していない群11、「被害者の状況の情報提供」している群45、していない群7、「被害者の希望の情報提供」している群49、していない群3。【結果2】回答数は52で、「性暴力被害者に関わる看護職の技能向上について」の自由意見は18であった。質的帰納的分析の結果、コード45、サブカテゴリー10、カテゴリー5、コアカテゴリー3、が抽出された。警察官は「病院・医療スタッフによって性被害者への対応が大きく異なる現状」の中で、「性被害者の治療、ケア、犯人検挙のための医療機関との連携」を模索しつつ、「性暴力被害者にとって『温かい医療環境を整える』ための医療への期待・要望」をもち、同行支援を行っていることが明らかになった。専門職連携に向けた情報共有等、包括的な研修等が必要となる。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

警察官へのインタビュー調査を企画していたが、現時点では、参加者の確保が難しく調整中である。

今後の研究の推進方策

助産師等に対する自記式質問紙調査の倫理審査中である。承認後実施予定である。
調査目的は、助産師の「性暴力」に関連する技能向上を目指した教育に資するため、性暴力被害者の治療・ケアについての知識や認識、性の健康教育(性教育)についての認識について実態を明らかにすることである。

次年度使用額が生じた理由

質問紙調査を2024年度に持ち越しとしたため。

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公開日: 2024-12-25  

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