研究課題/領域番号 |
19K10997
|
研究機関 | 四條畷学園大学 |
研究代表者 |
森 瞳子 四條畷学園大学, 看護学部, 講師 (70508803)
|
研究分担者 |
土屋 賢治 浜松医科大学, 子どものこころの発達研究センター, 特任教授 (20362189)
古川 恵美 関西福祉大学, 看護学部, 教授 (20636732)
永井 利三郎 桃山学院教育大学, 人間教育学部, 教授 (50124748)
片山 泰一 大阪大学, 連合小児発達学研究科, 教授 (80333459)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
|
キーワード | 注視サポートプログラム |
研究実績の概要 |
今年度は、既存の療育に「『注視サポートプログラム』導入の準備と療育開始時のデータ収集」を目標に計画を進めた。まずは、本研究に関して研究代表者が所属する大学と協力施設の2カ所の倫理委員会で審査を受け、承認を得た。次に、『注視サポートプログラム』に使用する画像については、協力施設となる療育担当者との打ち合わせや、文献を検討した結果、対象児の療育を担当するスタッフの顔にした。今回の研究で使用する器械(Gazefinder:NP-100)にすでに搭載されている顔の画像と同じように4種類の顔の動きを療育担当者4名の撮影をし器械に取り込んで調査の準備を進めた(①瞬き、②口を動かす、③静止、④会話)。最後に、療育開始時のデータ収集については、最初の計画では12月頃を予定していたが、covid-19による感染拡大のため、協力施設のある地域に、大阪モデル・モニタリング指標の「赤:警戒中」が発令、さらに年明けには「緊急事態宣言」が発令されたため、調査は延期となった。現在、調査開始時期について、協力施設と検討中である。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
今年度は、「『注視サポートプログラム』導入の準備と療育開始時のデータ収集」を目標に計画を進めた。「注視サポートプログラム」の準備として、倫理委員会での承認や使用画像の準備など、開始準備は進めることができた。しかし、covid-19による感染拡大のため、「注視サポートプログラム」を始める前の基盤のデータとして、療育開始時のデータ収集は延期となっており、再開の見込みが立っていない。そのため、今年度の進捗状況は「やや遅れている」と報告した。
|
今後の研究の推進方策 |
現在、covid-19による感染拡大のため緊急事態宣言が継続している状況では、施設への訪問が困難な中、対象児やその養育者への調査の依頼や直接の調査は難しい状況である。療育の時期は昨年10月から今年8月までのため、療育が終了時の8月頃、ある程度の終息の見込みがついた時点で現地での調整とデータ収集を考えている。そのため、それまでの期間は、感染症の収束後すぐに調査が始められるように、協力施設の療育の内容について情報を収集し、今後の調査への参考にしていく予定である。感染症の収束を見きわめながら、感染症の発生が少ない地域での実施も視野に入れているが、施設との交渉やそのための準備がすでに済んでいるため、現在依頼している施設での調査を進めたいと考えている。
|
次年度使用額が生じた理由 |
今年度は、covid-19による感染拡大により緊急事態宣言が発令されたため、昨年同様、予算計上していた旅費や人件費、謝金などの執行が難しかった。次年度は、感染状況を鑑みながら施設との打ち合わせや調査のための旅費、人件費、謝金を執行する計画としている。
|