研究課題
基盤研究(C)
小児がん診断以降、積極的な治療期にある子どものきょうだいが、家庭、保育・教育機関といった生活や医療との関係性のなかで体験していることを、調査し分析した。調査は、学齢期以降にあるきょうだいご自身の認識と、また幼児期以降(学齢期以降も含む)にあるきょうだいの親の認識を通して行った。また、定期開催しているきょうだいを対象としたワークショップ「きょうだいの会」の実践の効果を記述し、一部公表した。
小児看護学
小児がん診断以降、積極的な治療期にある子どものきょうだい自身や親の認識を通した体験を記述した論文は国内外ともに非常に少ない。また、そうした時期にある小児がん治療中の子どものきょうだいを対象とした医療機関で開催するワークショップの取り組みも国内外をみても多くはない。本研究成果は、小児がんの積極的な治療期といった先進医療に臨む子どものきょうだいの体験を記述することで、彼らの本質的なニーズの理解に貢献し、そのニーズに応える日々の実践やワークショップ等の取り組みのあり方へ示唆をもたらす。