研究課題/領域番号 |
19K11005
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58070:生涯発達看護学関連
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研究機関 | 愛媛大学 |
研究代表者 |
薬師神 裕子 愛媛大学, 医学系研究科, 教授 (10335903)
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研究分担者 |
野本 美佳 愛媛大学, 医学系研究科, 助教 (90830901)
濱田 淳平 愛媛大学, 医学部附属病院, 講師 (80637900)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 小児1型糖尿病 / 糖尿病セルフケア / フラッシュグルコースモニタリングシステム |
研究成果の概要 |
連続皮下ブドウ糖濃度測定器(リブレ)を活用した小児糖尿病患者への自己管理支援の効果を明らかにするために、A県の小児糖尿病キャンプに参加した1型糖尿病患者19名(平均年齢11.9歳)を対象に、リブレを3泊4日のキャンプ開始後から2週間使用した。リブレ使用中のグルコース値は,目標範囲内(70-180mg/dl)57.8%, 低血糖(70mg/dl未満)2.8 %,高血糖(181mg/dl以上)39.8%であった。糖尿病セルフケアの「食事の量/バランスと血糖コントロール」の得点が,10点から使用後14点(中央値)と上昇し、リブレの活用は子どもの糖尿病セルフケア行動の促進や低血糖の予防効果がみられた。
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自由記述の分野 |
小児看護学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
FGMシステムを活用することで,血糖測定に伴う痛みの軽減、小児糖尿病患者の血糖変動の理解の促進,低血糖や高血糖の認知が容易になり,低血糖の予防に有用であることが示された。また,FGMシステムを2週間継続利用した群では,1ヶ月後の糖尿病セルフケア得点の有意な上昇がみられ,長く利用するほど糖尿病セルフケアの確立に有用であることが明らかになった。さらに,システム導入のメリットとしては,子どもたち自身の血糖コントロールに対する具体的な目標が明確になったことで、血糖コントロールに対して前向きになり,病気と付き合う覚悟を持てるなど、FGMシステム利用の有用性が示された。
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