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2019 年度 実施状況報告書

産後腱鞘炎予防のための看護介入プログラムの開発と評価

研究課題

研究課題/領域番号 19K11016
研究機関東京工科大学

研究代表者

望月 良美  東京工科大学, 医療保健学部, 講師 (60320694)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
キーワード腱鞘炎 / 産褥期 / 予防
研究実績の概要

2019年度は、研究1として「産後1か月の母親における腱鞘炎症状の有無と育児状況、日常生活習慣との関連に関する横断調査研究」を予定していた。目的は、産後の腱鞘炎発症と育児状況、日常生活習慣との関連を明らかにし、発症を予防するための看護ケアを検討するためである。乳児健診を受診する母親約200名(生後1か月、3~4か月、6~7か月、9~10か月の各時期につき50名程度)を対象に、横断的な聞き取り調査を行うため、改めて文献検討を行い調査項目を精選し、インタビューガイドを作成した。調査者として、調査実施中の母子の状態変化に対応できるよう助産師1名を採用し、調査の具体的方法について調整を行った。対象者には謝礼の品として、携帯用ウイルスケアグッズを進呈する予定で見積を取得し、業者と納期を調整していた。調査に用いる依頼文、同意書、同意撤回書等を作成し、調査協力を依頼する分娩施設、乳児健診実施施設の選定を行った。2020年3月の調査実施に向け、学内の倫理審査を受審すべく書類準備を完了していたが、2020年1月から2月に日本国内においても新型コロナウイルス感染症流行の恐れが高まり、産後の母子から聞き取り調査を行う本調査は感染リスクとなり得るため実施すべきでないと判断し、計画を中断した。2020年5月末現在の感染症流行状況から、今後も直接対面する調査方法は感染リスクとなるため不適当であると考え、実施可能な研究方法を検討し計画修正を行っている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

2019年度は研究1として産後の母親を対象とした横断調査研究を計画していた。調査実施に先立ち学内倫理審査の受審手続きを進めていたが、新型コロナウイルス感染症の流行により、対象者の安全確保を優先するため倫理審査提出を中断し、研究計画自体を修正することとした。
そのため、現在は社会状況を鑑み、実施可能な研究計画方法を検討している。

今後の研究の推進方策

研究1については、ウェブ調査など対象者と直接対面しないデータ収集方法を検討するが、ウェブ調査実施にあたっての経費確保については課題である。
研究2は、郵送デルファイ法を用いるため、感染予防による影響は少ないと考えるが、新型コロナウイルス感染症への対応による医療機関および対人サービス業に従事する研究参加者の通常以上の多忙な状況を鑑み、調査期間の延長や研究参加者数の削減などを検討する。

次年度使用額が生じた理由

新型コロナウイルス感染症の流行により研究計画の修正が必要となり、研究費の執行も大幅な変更が必要となった。
次年度は、研究1のウェブ調査での実施可能性を検討し、研究2のデルファイ郵送法による調査を進めていく。対面調査を実施しなかったため研究参加者への謝礼が不要となった。その人件費・謝金を用いてウェブ調査への変更が可能か検討する。

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公開日: 2021-01-27  

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