乳幼児の養育者を対象に、インタビュー及び質問紙調査により、保健師に対する援助要請の促進要因を検討した。また、養育者のパーソナリティ特性としてアタッチメント・スタイルに着目し、援助要請との関連における調整要因の検討を行った。そのプロセスの中で近年援助要請を促進すると言われているセルフ・コンパッションにも着目し、セルフ・コンパッションが調整要因となり得るか検討した。さらに独自尺度を開発し、アタッチメント・スタイルと援助要請及び養育者の内省機能との関連における調整作用を検討した。今後の虐待予防につながる保健師としての養育者支援の姿勢、心理教育等、介入への示唆が得られた。
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