研究課題/領域番号 |
19K11018
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研究機関 | 神奈川工科大学 |
研究代表者 |
青木 真希子 神奈川工科大学, 看護学部, 助教 (80589052)
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研究分担者 |
鈴木 聡 神奈川工科大学, 工学部, 教授 (20586028)
高尾 秀伸 神奈川工科大学, 創造工学部, 教授 (60329307)
鈴木 雅登 兵庫県立大学, 物質理学研究科, 准教授 (60574796)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 子守帯 / PSF |
研究実績の概要 |
子守帯は育児には欠かせない必需品である。しかし、母親の不適切装着が原因となり、落下事故やヒヤリ・ハットの報告、形状によっては身体への局所的な負担なども報告されている。これらの不適切装着が引き起こされる背景には、メーカー(デザイナー)側が子守帯を設計する際、ユーザーである母親側の装着の状況を考慮していないということが存在している。そのためには、ユーザー側の子守帯の「使われ方」を把握する必要がある。 そこで、本課題では、看護学と人間工学の融合したアプローチにより、子守帯装着における行動形成要因(Performance Shaping Factor: PSF)を定量化し、機能と使いやすさを高次元でバランスさせて、安全な子守帯を設計するための要素を明らかにすることを目的としている。 2019年度は子守帯装着におけるPSFを明らかにするために、既存子守帯の装着容易性の評価を行った。さらに、メインユーザーである育児中の母親たちの既存子守帯へ主観評価を聴取した。これらの結果をもとに、改良試作品の作製に向けて仕様書の検討を進めている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
今年度は、装着実験によるアフォーダンス評価、加えてユーザ―調査の実施に至った。その結果から、子守帯の設計に必要な要素の抽出および次年度着手予定の試作改良品の仕様書の検討を行っており、順調に進んでいる。
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今後の研究の推進方策 |
今年度、装着実験により既存子守帯のアフォーダンスおよび、ユーザー調査からは、ユーザーの特性ごとの子守帯評価が明らかとなった。これらの結果は成果発表ならびに改良試作品のための仕様書の検討材料としていく。また、ユーザーの体験価値を重視し、ユーザーエクスペリエンス(UX)を考慮して改良試作品作製を進めていく予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
2020年3月に海外発表を予定していたが、新型コロナウイルスのため2020年度に延期となったため、旅費で変更が生じた。
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