研究課題/領域番号 |
19K11021
|
研究機関 | 聖隷クリストファー大学 |
研究代表者 |
村松 美恵 (堤) 聖隷クリストファー大学, 看護学部, 助教 (80387505)
|
研究分担者 |
黒野 智子 聖隷クリストファー大学, 看護学部, 准教授 (10267875)
神崎 江利子 聖隷クリストファー大学, 看護学部, 講師 (10269631)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
|
キーワード | 産後の体調 |
研究実績の概要 |
本研究の目的は、母親が乳幼児健診時などの保健指導の際に短時間で的確に自身の健康について相談でき、子育て世代包括支援のツールともなる母親健康手帳の開発と母親の健康自己管理に向けた保健師による産後ケアの一環としての健康支援プログラムを開発することである。 2020年度の研究目標は、①2015年度より調査している産後6ヵ月から産後3年までの妊娠・出産からの身体の回復に伴う健康状態について分析の継続、②分析結果を元に母親健康手帳の作成、③研究協力施設の保健師と母親健康手帳活用した健康支援プログラム案の検討する、である。 ①健康状態の分析:無記名自記式質問票調査の症状の項目は、産後の女性の健康に関する先行研究を参考に、頭痛、肩こり、腰痛、疲労感、焦燥感など49項目を設定している。産後26ヵ月(n=87)と産後36ヵ月(n=63)の健康状態について比較したところ、症状の数は、産後26ヵ月5.97±4.02項目、産後36ヵ月5.62±3.63項目であり、差は認められなかった。また、症状の比率についても、産後26ヵ月と産後36ヵ月では、差が認められた項目はなかった。産後26ヵ月と産後36ヵ月の比較では、妊娠・出産からの身体の回復に伴う心身の症状の変化に有意な差が認められないことから、産後26ヵ月頃からは何らかの不調はあるものの悪化することなく経過することが示唆された。②母親健康手帳の開発:母親健康手帳の原案を修正した。③健康支援プログラム:研究協力施設の保健師と母親健康手帳を活用した健康支援プログラム案を作成した。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
予定通り母親健康手帳を活用した健康支援プログラムを開始するためである。
|
今後の研究の推進方策 |
今後も子育て世代包括支援のツールともなる母親健康手帳の開発と母親の健康自己管理に向けた保健師による産後ケアの一環としての健康支援プログラムを開発すること目的とし研究を進行する。2021年度の研究目標は、母親健康手帳を活用した健康支援プログラムを開始することである。
|
次年度使用額が生じた理由 |
研究は予定通り進んでいるが、COVID-19感染拡大防止のため、研究協力施設での会議をメール会議にしたこと、次年度の母親健康手帳印刷に費用がかかるためである。2021年度は母親健康手帳印刷、健康支援プログラム実行のための会議費等に使用予定である。
|