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2023 年度 研究成果報告書

人工妊娠中絶の看護を行う看護師の実践の知

研究課題

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研究課題/領域番号 19K11028
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分58070:生涯発達看護学関連
研究機関杏林大学 (2023)
帝京科学大学 (2021-2022)
東京医科歯科大学 (2019-2020)

研究代表者

勝又 里織  杏林大学, 保健学部, 教授 (00514845)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2024-03-31
キーワード人工妊娠中絶術 / 妊娠初期 / 女性 / 看護ケア / 実践知
研究成果の概要

本研究は、妊娠初期の人工妊娠中絶術(以下、中絶とする)を受ける女性の看護におけるルールや看護師の行動パターンをを明らかにすることを目的とした。無作為抽出した全国の中絶実施施設に勤務する看護者(助産師、看護師、准看護師)にWebにて調査を実施した。177部回収(回収率17%)し、有効回答173部(97.7%)を分析対象とした。
その結果、看護者は中絶に関わる話題については触れず、その件に関する関わりを最小限にとどめるようにしていた。看護者の日常における中絶の看護に関する18項目のうち、2項目を除いては有意差が認められた。
また、看護者自身が傷ついていても、仕事として割り切る等して看護を実施していた。

自由記述の分野

母性看護学・助産学

研究成果の学術的意義や社会的意義

日常の中絶の看護について、18項目中16項目に有意差が認められ、中絶の看護におけるルール及び行動パターンが少なからず明らかになった。一般に、中絶の看護については実践の場で学ぶしかなく、手探りで看護を行っている。これらの結果の公表は、多くの看護者の役に立つものと考える。
また、中絶の看護を行う看護師は自分自身が傷ついていても、『中絶について善悪の判断をしない』『どんな状況でも仕事として割り切る』等、感情は切り離して看護に携わっていた。よって、中絶を受ける女性だけでなく、看護に関わる看護者の傷つきを最小限にするためにも、関わることだけでなく、「関わらない」という関わり方も必要であることが示唆された。

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公開日: 2025-01-30  

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