研究課題/領域番号 |
19K11039
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研究機関 | 岐阜県立看護大学 |
研究代表者 |
服部 律子 岐阜県立看護大学, 看護学部, 教授 (70273505)
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研究分担者 |
布原 佳奈 岐阜県立看護大学, 看護学部, 教授 (10295628)
松山 久美 岐阜県立看護大学, 看護学部, 講師 (20770316)
名和 文香 岐阜県立看護大学, 看護学部, 准教授 (30346241)
小森 春佳 岐阜県立看護大学, 看護学部, 助教 (30839460)
武田 順子 岐阜県立看護大学, 看護学部, 講師 (90457911)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | ハイリスク妊産婦 / 周産期医療施設 / 行政との連携 / 虐待防止 / コロナ禍の困難 |
研究実績の概要 |
今日、児童虐待防止のため周産期からの取り組みが注目されている。虐待は発生してから対応に取り組むのでは当事者の養育者や保護者と子どもたちへの影響が深刻化してしまう恐れがある。妊娠期や産褥早期からハイリスク妊産婦とその家族へは、虐待防止を視野に入れた対応とそれぞれの組織との連携が必要になってくる。そこで、本研究では、全国の周産期センターでのハイリスク妊産婦の継続支援において、医療施設と行政の地域保健との連携の実際と課題を明らかにする。またコロナ禍における連携の課題についても検討することを目的に調査を実施した。対象は、全国の周産期医療センター406病院(厚生労働省ホームページによる)の産科病棟と産科外来の看護担当者である。ハイリスク妊産婦の医療施設と行政の地域保健との継続支援について質問紙調査を行った。質問紙調査の内容は、産科病棟の概要、妊娠期の地域との連携の課題、出産後の連携の課題、産科外来との連携の課題、コロナ禍における支援の課題などである。課題の具体的な内容は自由記載とした。 結果は、回答数が121施設で29%の回答率であった。「入院中のハイリスク妊婦の妊娠期における地域保健との連携」について、1入院中のハイリスク妊婦のスクリーニング 2妊娠期における地域との連携での課題に関しては、ほとんどの周産期医療機関ではリススクリーニングを実施しており、妊娠期から行政と連携しているところは少なかった。「出産後の地域保健との連携に関する実際と課題」では1出産後のハイリスク妊産婦の地域への連絡の実際 2連携の方法と文書の様式、連絡する判断について調査した。「出産後における地域との連携の課題」や「医療機関と地域との連携会議」「産科医療機関との連携」については現在取りまとめを行っている。「コロナ禍における連携」についても多くの課題が上がってきている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
本来であれば、調査結果を地域の行政の保健師や助産師と共有し、さらに検討を深め地域での連携がとれるような研修会を実施することが計画されていたが、コロナ禍のため対面による研修も不可であり、また行政はコロナ対応で遠隔においても時間が取れず、計画の実施は遅れている
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今後の研究の推進方策 |
研究代表者が所属施設を異動したため、今年度、当該地域での研究結果をもとにした研修会の実施や看護職の人材育成に関わる取り組みを実施する予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
今年度、予定通りの研究が実施できなかった。来年度に研修会や海外からの研究者の招へいなど予算を執行する予定である
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