本研究の目的は、母親のメンタルヘルス改善に寄与すると考えられる新たなSBS予防プログラムを開発し、その有効性を検証することである。プログラムの内容は、「親子の相互作用」「子どもの育ちを知る」「遊び&スキンシップ」「泣き声はシグナル」「泣いた時の対処」「休息のすすめ」「パートナーのサポート」「乳幼児揺さぶられ症候群」で構成している。介入による検証の結果、SBS予防のための知識と対応に関する項目の得点が介入後に上昇していた。また、母親の気分の評価ではPOMSの「怒り-敵意」、「混乱-当惑」において有意に低値が示され、出産後早期の女性のメンタルヘルス改善に寄与することが認められた。
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