研究課題/領域番号 |
19K11048
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研究機関 | 東京医療保健大学 |
研究代表者 |
朝澤 恭子 東京医療保健大学, 看護学部, 准教授 (70737155)
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研究分担者 |
市川 智彦 千葉大学, 大学院医学研究院, 教授 (20241953)
森 明子 湘南鎌倉医療大学, 看護学部, 教授 (60255958)
實崎 美奈 産業医科大学, 産業保健学部, 教授 (80412667)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 不妊 / 男性 / プログラム / QOL |
研究実績の概要 |
本研究の目的は、不妊治療中の男性に対するQuality of Life(以下、QOL)低下防止および精神的苦悩軽減を目指す支援Webアプリケーションの開発である。男性に対して在宅で実用可能なスマートフォンを用いたアプリケーション(以下、アプリ)を開発し、活用可能な内容に発展させ効果検証を行う。不妊治療中に精神的苦悩が重責するカップルのうち、男性に特化した調査およびプログラム開発である。調査・公表の乏しい不妊治療中の男性におけるケアニーズに着目し、QOL低下防止のためのプログラムを開発・実施することにより不安とストレスを軽減する点に焦点を置いている。 本年度は3年計画の最終年度として、男性に対するQOL低下防止のためのパートナーシップ向上および治療に関する情報提供に焦点を当てた参加型プログラムをブラッシュアップした。所属施設の倫理審査委員会の承認を得た。Webアプリソフト開発における専門家の協力を得て、サイト構築の協力も得た。 効果検証の前に、Feasibility Studyとして、不妊治療専門施設において不妊治療中のカップル41組に対して介入・調査を実施した。その結果、QOLの一部の得点増加が認められ、対象者の多くが支援プログラムに対して満足度を高く評価した。不妊治療中の男性に対して開発したWebアプリソフトの有用性が確認された。 その結果を踏まえて、二群不等価事前事後テストデザインの準実験研究で、プログラム介入中である。開発したWebアプリソフトを用いて、データ収集は順調に進行している。今後は、多変量解析にてQOL低下防止および精神的苦悩軽減の効果検証を行う。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
新型コロナウイルス感染症拡大に伴い、所属施設への出勤や研究協力施設への出張が難しい時期があったため、研究協力者および研究分担者の方々との様々な打ち合わせが困難になり、Feasibility Studyの取り組み開始が遅延した。
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今後の研究の推進方策 |
現時点では、Feasibility Studyは終了し、プログラム介入・調査も順調に進んでいる。全体的には1年間の遅れがあるが、今後はデータ収集終了後に分析に取り掛かる準備が出来ている。
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次年度使用額が生じた理由 |
COVID-19感染拡大によりデータ収集が遅れたため、1年間の執行延長となり、残金が生じた。 成果発表:学会発表や論文投稿にかかる経費として、消耗品費、英文校閲費、学会参加費、旅費に充てる。
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備考 |
現在、このウェブサイトを用いて介入研究中でございます。公表は2022年12月31日まで控えたいと存じます。
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