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2020 年度 実施状況報告書

実践力向上をめざした助産師外来担当者向けe-ラーニングの開発と評価

研究課題

研究課題/領域番号 19K11049
研究機関東邦大学

研究代表者

渡邊 淳子  東邦大学, 看護学部, 非常勤研究生 (30539549)

研究分担者 齋藤 益子  関西国際大学, 保健医療学部, 教授 (30289962)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
キーワード助産師外来 / 中堅助産師 / e-ラーニング / ルーブリック / リフレクション
研究実績の概要

2019年12月にニュージーランドを訪問し、助産師教育および助産師の実践活動を視察した。ニュージーランドでは女性との信頼関係の構築を根幹にし、助産師の自律性を重視した教育が行われ、その後の継続教育に繋がっていた。助産師には質向上に向けた免許更新制があり、更新のためのポートフォリオを作成していた。助産実践は妊娠の診断後から産後6週間までを責任をもって担当する。2019年度の視察では、妊婦健康診査の実際を視察した。超音波検査は臨床検査技師による外部委託で行っており、加えて血液検査などのデータを参考にしながら、問診・触診・聴診を重視した診断技術を活用していた。今年度は視察内容を分析し、助産師の実践から診断能力育成のための教育プログラム内容の検討を行った。
これまで我々が実施した調査結果から、臨床判断能力育成にはルーブリックが有効であり、さらに臨床判断モデルにリフレクションを加えていくことが、助産師のメタ認知を促進すると考えられた。これらの結果をもとに、教育プログラム内容を検討し、実施に向けた準備を図っている。
2020年度は、妊婦の健康関連QOLに対する調査を実施する予定で、評価尺度の申請を行い、準備を整えた。しかし、COVID-19の感染拡大がみられ、感染拡大が妊婦のQOLおよび精神面にどのように影響を受けるかを検討した。現状では妊婦健康診査に家族が立ち会うことが出来なくなる、両親学級が中止になるなどが起こったため、調査内容を検討し、調査は感染者数が減少傾向になった時期に実施する予定とした。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

妊婦のQOLおよび精神面へのCOVID-19の影響を検討し、COVID-19の感染拡大状況にあり、調査が実施できない状況であった。
COVID-19の感染拡大がみられたため、医療機関の協力を得ることが困難であり、教育プログラムの実施に至らなかった。

今後の研究の推進方策

2020年度は、妊婦の健康関連QOLに対する調査を実施するにあたり、COVID-19の影響を検討し、文献検討を実施した。妊婦のQOLおよび精神的な影響を考慮し、調査内容の検討を行い、実施は感染者数が減少傾向になった時期に実施する予定である。妊婦に対する調査はインターネットを活用し実施する。
教育プログラムの実施は、医療従事者へのCOVID-19のワクチン接種が進み、COVID-19の感染拡大が収束に向かった段階で、医療機関の協力を得てを行う予定である。

次年度使用額が生じた理由

2020年度は、COVID-19の感染拡大がみられ、予定していた学術集会が中止になり、参加費および旅費を使用しなかった。さらに感染拡大から予定していた調査を実施しなかったためであり、調査は2021年度に実施する予定である。次年度は、調査結果の集計・分析、研究協力者への謝礼、成果発表のための学術集会参加に使用する予定である。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2021 2020

すべて 雑誌論文 (2件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] ニュージーランドにおける性教育‐Family Planningの視察を通して2021

    • 著者名/発表者名
      渡邊淳子、齋藤益子、高橋愛美、平出美栄子、中嶋彩
    • 雑誌名

      日本助産診断実践学会誌

      巻: 第3巻第2号 ページ: 23-28

  • [雑誌論文] ニュージーランドにおけるMy助産師制度の現地研修からの学ぶ2020

    • 著者名/発表者名
      高橋愛美、齋藤益子、中嶋彩、渡邊淳子、平出美栄子
    • 雑誌名

      日本助産診断実践学会誌

      巻: 第3巻第1号 ページ: 54‐59

  • [学会発表] 助産師外来担当者に対するリフレクションを用いた教育プログラムの効果2021

    • 著者名/発表者名
      渡邊淳子、菱谷純子、齋藤益子、石川紀子、松永佳子、得松奈月、池田真弓
    • 学会等名
      第35回日本助産学会学術集会

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公開日: 2021-12-27  

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