研究課題/領域番号 |
19K11058
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研究機関 | 滋賀医科大学 |
研究代表者 |
桑田 弘美 滋賀医科大学, 医学部, 教授 (70324316)
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研究分担者 |
多賀 崇 滋賀医科大学, 医学部, 准教授 (30273410)
白坂 真紀 滋賀医科大学, 医学部, 助教 (40378443)
坂本 裕 岐阜大学, 教育学研究科, 教授 (20310039)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 小児がん / 相談支援 / 経験者 / 生活を守る |
研究実績の概要 |
コロナ禍の影響で、研究代表者らが小児科外来への立ち入りが制限されているため、予定していたインタビュー調査はできなかったが、小児がんに罹患した子どもを育てた経験がある親御さんA氏と連絡がつき、その当時の治療や療養生活についてお話を聞くことができた。A氏の子どもは大人となり、結婚や子育てをしているということであった。子ども自身は幼いころの闘病が小児がんだったことは、その当時よく理解できていなかったということであった。A氏はその後、少しでも同じ境遇の方の役に立ちたいと、患者会などに所属し活躍されていた。小児がんサバイバーとされる小児がん経験者の親御さんによるコーディネーターという可能性を感じ、養成の方向づけが示唆された。 また、小児がん患者支援については、これまでも教育者の関りが重要と考えてきた。そこで、滋賀県に所属する保健師との協力を得て、夏休みに教育委員会の方との懇談会を開催した。特に入院する高校生への学習支援について情報交換を行った。コロナ禍によって、どの学校もZOOM等の利用によるリモート授業が行えるようになったが、高校生の場合は、リモートでも双方向性の授業を行わないと単位として認められないということであった。教育関係者との連携も踏まえ、療養中の高校生への学習支援について検討すべきと考えた。 そこで、病気療養中の高校生への学習支援について、京都で携わっている医教連携コーディネーターとして活躍する教員と医療者から実際のところを教えて頂き、小児がん患者・家族支援への移行期医療に関する示唆を得ることができた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
新型コロナウィルス感染症が感染症法上の移行に伴い、インタビュー調査をするための準備は整っている。その時期を待って早急にデータ収集・分析をする予定である。
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今後の研究の推進方策 |
研究分担者である小児科の多賀医師と、ニーズ調査を進める。多賀医師からコーディネートをしていただき、研究協力者のご希望にあわせて、調査をさせていただく。
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次年度使用額が生じた理由 |
新型コロナ感染症による影響で、対面での調査や学会発表等の活動ができなかったため、旅費や謝礼として使用できなかった。
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