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2019 年度 実施状況報告書

総排泄腔遺残症患者の母子関係の特徴と家庭における性教育との関連

研究課題

研究課題/領域番号 19K11059
研究機関九州大学

研究代表者

川田 紀美子  九州大学, 医学研究院, 准教授 (70709592)

研究分担者 牛島 廣治  日本大学, 医学部, 上席研究員 (10091068)
宮田 潤子 (秋吉潤子)  九州大学, 医学研究院, 講師 (20380412)
濱田 裕子  九州大学, 医学研究院, 准教授 (60285541)
野口 ゆかり  九州大学, 医学研究院, 講師 (70304847)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
キーワード母子関係 / 家庭内性教育 / 総排泄腔遺残症
研究実績の概要

総排泄腔遺残症は、女児にのみ発生する、胎生期に尿道・膣・直腸が分離不全を来し、排泄孔を一つしか持たない先天的難治性稀少泌尿生殖器疾患である。出生直後からの複数回の手術により生殖器に後遺症状を伴うため、思春期には恋愛や性交、妊娠等に支障を来す場合が多い。そのため患者には性に関する特別な配慮が必要であるが、セクシャルヘルスへの支援には母親の役割が不可欠であり、本研究結果より母親を含めた支援システムの構築を目指す。具体的には、国内複数の病院で通院治療を受けている総排泄腔遺残症患者とその母親を対象に調査を行い、母親による患者への家庭内性教育の実情と母子関係の特徴、およびそれらの関連について検討する。
令和元年度は研究分担者とのミーティングを定期的に行い、疾患や治療法、インタビュー調査の進捗状況の共有等により、対象者への理解を深めていった。また、総排泄腔遺残症患者の集まりに参加し、対象者およびその母親と交流した。
また基礎資料とするために、女子大学生を対象に家庭内性教育と母子関係との関連についてアンケート調査研究を行った。家庭内性教育とは、家庭で性について話したり知識を伝えたりすることを意味する場合が多い。海外の先行研究では、母娘間の相互的な関わりと母親が娘に実施する家庭内性教育には関連があり、母娘関係は娘の性行動に影響を及ぼしていることが指摘されているが、国内での研究は不十分である。疾患の有無に関わらず、成人後の若者がパートナーを得て性的な関係を持つことは、パートナーとの良好な関係を築き、家庭や家族を持つプロセスにおいて重要である。以上の背景から、本研究では20歳以上の女子大学生を対象とし、対象の母親との関係の特徴について現状を把握すること、また、母娘関係と家庭での性教育内容、性的リスク対処意識および娘の性行動にはどのような関連があるかについて検討することを目的とした。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

令和元年度は研究分担者とのミーティングを定期的に行い、疾患や治療法、総排泄腔遺残症患者を対象としたインタビュー調査の進捗状況の共有等により、対象者への理解を深めていった。また、総排泄腔遺残症患者の集まりに参加し、対象者およびその母親と交流した。加えて、基礎資料とするために、女子大学生を対象にした家庭内性教育と母子関係との関連について調査研究を計画・実施し、結果をまとめた。

今後の研究の推進方策

令和2年度の夏に全国規模の患者集会を予定しているが、新型コロナウィルス感染拡大防止のため延期を検討中である。集会が延期されれば調査も延期する。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2020

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 女子大学生の母娘関係と、家庭内性教育の獅子位状況および性的リスク対処意識との関連.2020

    • 著者名/発表者名
      山中ちさと,川田紀美子.
    • 学会等名
      第34回日本助産学会学術集会

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公開日: 2021-01-27  

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