研究課題/領域番号 |
19K11065
|
研究機関 | 福井県立大学 |
研究代表者 |
東 知宏 福井県立大学, 看護福祉学部, 講師 (90582908)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
|
キーワード | 手洗い / 手洗い教育 / 年長児 / 認定こども園 |
研究実績の概要 |
当初の予定では、第1 段階で作成した手指衛生教育プログラムを認定こども園4施設で保育教諭とともに試用し、手指衛生教育前後、および手指衛生教育1 か月後の計3回、手洗い手技の変化と、手洗い前後の細菌数の差の変化を調査し、手指衛生教育プログラムによる教育効果の検証を行うこととしていた。しかし、新型コロナウイルスの蔓延によって調査施設に施設の関係者および利用者以外が立ち入ることができない時期があったこと、また市中の感染状況が落ち着いている時期であっても、本研究を遂行するためには手指衛生教育前後と手指衛生教育1か月後に確実に調査できる必要があったため、調査の中断のリスクが高く、手指衛生教育プログラムの試用を行うことができなかった。教育プログラムについては、調査施設に立ち入ることができた期間は保育教諭と相談することができたものの、立ち入ることが出来ない期間は、リモートでの手指衛生教育プログラムの内容の洗練を模索したが、調査施設が対応できなかったため、メールと電話による相談に留まっている。一方、手指衛生教育プログラムの試用および教育効果の調査には至らなかったものの、新型コロナウイルス感染症への対策としての手指衛生への関心の高まりから、コロナ禍にあるにも関わらず、現在調査研究に参加している4施設からは、新型コロナウイルス感染症の蔓延状況およびワクチン接種の進行状況次第での、今後の本研究への協力について確約をいただいている。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
新型コロナウイルスの蔓延によって調査施設に施設の関係者および利用者以外が立ち入ることができない時期があったこと、また市中の感染状況が落ち着いている時期であっても、本研究を遂行するためには手指衛生教育前後と手指衛生教育1か月後に、確実に調査できる必要があったため、調査の中断のリスクが高く、手指衛生教育プログラムの試用を行うことができなかった。
|
今後の研究の推進方策 |
今後手指衛生教育プログラムの効果の検証を行う予定であるが、季節の違いによる調査結果への影響をさけるため、認定こども園4施設で同時期に調査を実施する必要がある。現在新型コロナウイルスのワクチン接種がすすめられているが、調査対象となる年長児のワクチン接種時期がまだ未確定であるため、いつ頃調査できるかは不明である。調査可能な時期になるまでは、手指衛生教育プログラムの内容の洗練を行い、状況をみてプログラムの試用を行う予定である。また、この内容は今年度実施予定であったことから、研究期間を1年延長する予定である。
|
次年度使用額が生じた理由 |
今年度は新型コロナウイルス感染症の影響により、培地などの試料を用いた調査が行えなかったため次年度使用が生じた。未使用額は状況を見極めつつ、調査実施に関する経費等に使用する予定である。
|