研究課題/領域番号 |
19K11066
|
研究機関 | 長野県看護大学 |
研究代表者 |
高橋 百合子 (大脇百合子) 長野県看護大学, 看護学部, 講師 (00438178)
|
研究分担者 |
竹内 幸江 長野県看護大学, 看護学部, 准教授 (00311902)
足立 美紀 長野県看護大学, 看護学部, 助教 (10457905)
白井 史 長野県看護大学, 看護学部, 助教 (30420699)
内田 雅代 東都大学, 幕張ヒューマンケア学部, 教授 (70125938)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
|
キーワード | 外来看護師 / 慢性疾患 / 子ども / 家族 / 外来看護実践ガイド |
研究実績の概要 |
本研究の目的は、地域医療支援病院において慢性疾患をもつ子どもや家族へよりよい支援を行うため、継続的なかかわりを行っている外来看護師の実践内容を明らかにし、『慢性疾患をもつ子どもと家族のニーズを捉えるための外来看護実践ガイド』の開発を行うことである。本年度は、1)外来看護師の実践事例の収集に向けた準備(研究協力者からの情報収集)と、2)外来看護師の実践事例の収集を行う予定であった。 1)外来看護師の実践事例の収集に向けた準備:新型コロナウイルス感染症拡大状況下における小児科外来の現状と課題を知る目的で、地域医療支援病院の小児看護専門看護師から情報を得た。感染症自体の減少や受診を控える傾向により、急性期疾患で受診する子どもが減少したこと、リハビリの一時停止に伴い、リハビリ目的で受診する子どもが減少したこと、慢性疾患をもつ子どもや親が不安を感じながら生活をしていることが語られた。また、定期的に通院が必要な慢性疾患をもつ子どものうち、受診に対して家族の不安が強い場合には、対面診療ではなく電話診療が行われているといった受診形態の変化があげられた。電話診療では主に医師が家族と話をするため、対面診療と比べて看護師の関わりが少ない現状であること、看護師は子どものようすを直接観察することができないこと、子どもや家族との何気ない会話ができず、潜在的なニーズを捉えることが難しいことなどが語られた。以上により、新型コロナウイルス感染症拡大状況下において、対面診療の形態から電話診療などオンライン診療に変化している現状もふまえ、小児科外来における看護実践について検討する必要があることが明らかになった。 2)外来看護師の実践事例の収集:1)が遅れたことにより、実践事例の収集までは行えなかったが、小児科外来診療におけるオンライン診療に関する文献による知見も踏まえ、研究計画や調査内容について修正を行っている。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
新型コロナウイルス感染拡大が続いているため、今年度行う予定であった外来看護師の実践事例の収集に向けた準備(研究協力者からの情報収集)が遅れ、外来看護師の実践事例の収集までには至らなかった。
|
今後の研究の推進方策 |
2021年度は、新型コロナウイルス感染状況が見通せないため、1)外来看護師の実践事例の収集、データの分析を行う予定である。データ収集は、フォーカスグループインタビューではなく個別のインタビュー(直接またはzoom等を使ったオンラインによるインタビュー)に変更して実施する。
|
次年度使用額が生じた理由 |
新型コロナウイルス感染拡大により、データ収集およびデータ収集に向けた外来看護師からの情報収集が十分に行えず、旅費と謝金の余剰が生じた。また、学会がすべてオンライン開催となったため、旅費の余剰が生じた。
次年度は、外来看護師の実践事例の収集を行う計画であるため、旅費および謝金を使用する予定である。
|