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2020 年度 実施状況報告書

児童発達支援センター看護師の役割と小児在宅ケアでの多職種連携体制の構築

研究課題

研究課題/領域番号 19K11070
研究機関岐阜県立看護大学

研究代表者

岡永 真由美  岐阜県立看護大学, 看護学部, 教授(移行) (90326314)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2023-03-31
キーワード小児看護 / 児童発達支援 / 成長 / 多職種連携
研究実績の概要

児童発達支援センター(以降センターとする)の看護師代表者が考える、看護師の役割と多職種連携の現状を明らかにすることを目的に、質問紙調査を行った。全国児童発達支援協議会加盟施設一覧(2018年)より、看護師配置をホームページで明記しているセンター156施設の看護師代表者を対象とした。質問内容は、基本属性、看護師の役割、看護師が考える各職種の役割等とした。看護師としてのやりがいや、職種別で困っていることは自由記載を求めた。36施設の看護師代表者より回答を得た(回収率23.1%、有効回答率94%)。看護師の配置数は1~8名で、1名配置が13施設(38.2%)、3名配置が10施設(29.4%)で、看護師の総数は93名であった。看護師の年齢は40歳代以上が79名(84.9%)、当該施設での経験年数は、4~9年34名(36.6%)で、センターでの経験年数とほぼ一致していた。過去の勤務経験部署は、成人系病棟・外来が53名(57%)、小児科病棟・外来が38名(40.9%)であった。看護師の役割は、子どもの病気や健康管理への指導32名(94.1%)、医師の指示による検査・処置28名(82.4%)であった。多職種連携に関連した項目では、施設内の職種間の情報共有等の調整役割14名(41.2%)、母子の卒退園への支援10名(29.4%)、施設外の職種間の情報共有等の調整役割9名(26.5%)であった。看護師のやりがいでは、子どもの成長・発達への喜び、家族との信頼関係、各職種との信頼関係、子どもの苦痛の軽減であった。職種別で困っていることは、連携の難しさ、常勤配置がないであった。看護師は、施設の状況に合わせて各職種の専門性を尊重した協働に努めるものの、連携の難しさを感じていた。今後は、面接調査を用いてセンターの看護師の専門性を明らかにすることで、多職種連携における看護師の役割をさらに追及する。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

2020年度に企画した小児看護学会での交流集会で、面接調査への研究協力者を募る計画であった。web開催となったため、目標とした研究協力者数が確保できなかった。

今後の研究の推進方策

従来の対面での面接調査に加え、zoomを用いた遠隔での面接調査への研究協力者を、対象地域を全国に拡大して募る。今年度より、学内の研究分担者を追加したので、計画的に面接調査、分析を行う。

次年度使用額が生じた理由

面接のための交通費等の予算を計上していたが、研究協力者が感染対策のため、zoomによるweb面接の要望となり、交通費や宿泊費は不要となった。2021年度は分担研究者を増やし、zoom面接に対応するために、ノートパソコン1台を追加購入する。また、zoomでの面接調査を再度全国の児童発達支援センターに依頼する予定である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2021 2020

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] 児童発達支援センター看護師の役割と多職種連携体制の現状2021

    • 著者名/発表者名
      岡永真由美
    • 学会等名
      日本小児看護学会第31回学術集会
  • [学会発表] 児童発達支援センターを利用する子どもと保護者への支援を考えよう2020

    • 著者名/発表者名
      岡永真由美
    • 学会等名
      日本小児看護学会第30回学術集会

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公開日: 2021-12-27  

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