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2019 年度 実施状況報告書

経穴刺激前後の自律神経活動の変化を指標としたつわり症状に有効な経穴の探索

研究課題

研究課題/領域番号 19K11081
研究機関秋田大学

研究代表者

篠原 ひとみ  秋田大学, 医学系研究科, 教授 (80319996)

研究分担者 兒玉 英也  秋田大学, 医学系研究科, 教授 (30195747)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
キーワードつわり症状 / 自律神経活動 / 精神健康度 / 睡眠 / 体質 / 経穴刺激
研究実績の概要

本研究の目的は、1.つわり症状の程度と自律神経活動との関係を明らかにする。2.経穴刺激前後の自律神経活動の変化から、つわり症状に有効な経穴を特定する。3.特定した経穴刺激の効果を明らかにすることである。
今年度は研究倫理申請を行い承認を得た後、データ収集を開始した。現在22人のデータを収集した。22人の基本情報は、平均年齢33.4(5.2)歳、初産婦15人、非妊時BMI21.0(3.7)であり、18人(81.8%)がつわり症状を経験していた。つわりの開始時期は5週以前8人(36.4%)、6週6人(27.3%)、7週以降が8人(36.4%)であった。10週時の悪阻指数は25.5(12.1)であり範囲は21~51であった。悪阻指数とGHQ(rs=0.620)、悪阻指数とPSQI(rs=0.445)、GHQとPSQI(rs=0.554)とは有意な相関が認められた。自律神経活動と悪阻指数とは有意な相関は認められなかった。つわり症状は全体として10週から14週にかけて減少傾向が認められたが、悪阻指数が高値で持続する人や低値で持続する人なども認められた。今後は、つわり症状と体質との関係、つわり症状の程度を高値群、低値群の2群に分け自律神経活動値の差を明らかにする予定である。22人のデータを分析し日本母性衛生学会で発表予定である。
データが22人と少ないため、今後も継続してデータ収集を行う。また、経穴刺激前後の自律神経活動値の変化や経穴刺激の効果については、まだ3人の協力者しか得られていないため、今後もデータ収集を継続する。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

倫理申請を行いデータ収集を開始していること、22名のデータを収集し分析途中であることからおおむね順調に進展していると考える。しかし4月より新型コロナ感染の影響により研究協力者が減少しているためデータ収集が困難な状況になっており、今後遅れる可能性がある。

今後の研究の推進方策

2020年度は引き続きデータ収集を継続し、目的1の「つわり症状の程度と自律神経活動との関係を明らかにする」ために分析を行う。また目的2の「経穴刺激前後の自律神経活動の変化から、つわり症状に有効な経穴を特定する」ことや目的3の「特定した経穴刺激の効果を明らかにする」ためにつわり症状のある妊婦を対象に経穴刺激前後の自律神経活動値の測定、つわり症状の変化を調査する。調査施設だけでは妊娠初期の妊婦が少なく、アプローチが難しいことから、3月より保健センターの協力を得て母子健康手帳を渡す際にリーフレット(研究説明書)を渡してもらい協力者を広く募っている。

次年度使用額が生じた理由

今年度度は自律神経活動測定用の機材を購入予定であったが、学内で所有していた機材を使用したためその経費が残っている。2020年度は介入調査を予定しているため、連続心拍変動モニタリングシステムを購入予定である。

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公開日: 2021-01-27  

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