研究課題/領域番号 |
19K11088
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研究機関 | 石川県立看護大学 |
研究代表者 |
金子 紀子 石川県立看護大学, 看護学部, 助教 (30438171)
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研究分担者 |
阿川 啓子 島根県立大学, 看護栄養学部, 准教授 (20709381)
石垣 和子 石川県立看護大学, 看護学部, 教授 (80073089)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 子育て世代 / 地域特性 / 転入者 / ソーシャルキャピタル |
研究実績の概要 |
本研究は、妊娠・子育て期に都市部から農村部に転入した母親が、地域のつながりを得る過程を解明することを目的とする。すなわち、地域のつながりが濃いとされる農村部に転入した子育て世代の母親が、転入前後で地域のつながりの濃淡をいつ、どのように認識し、母親自らが地域とのつながりを得ていくのか、孤独感と併せて検討し、その過程を明らかにする。縦断的調査と質的研究の組み合わせにより検討する。これにより、地域のつながりの地域特性に応じた妊娠・子育て期の転入者への効果的な予防的介入の示唆を得る。 今年度は研究開始年度であり、年度当初に研究分担者との班会議にて、研究計画の確認とテーマに関する意見交換を行った。農村部において企業誘致により転勤族が多い地域やUIJターンを推進している地域、離島等の特徴的な地域の情報交換を行い、対象地域を再考することとした。その後、いくつか候補地はあるものの、さらなる情報収集が十分に行えておらず、対象地域の決定には至っていない。対象地域は2箇所以上を確保したいと考えている。縦断的調査の調査票や質的研究のインタビューガイドの検討は進めており、調査依頼が進めば速やかに倫理審査の申請ができるよう準備を整えている。 このほか、関連する学術集会の参加や文献検討は継続して進めており、研究動向の把握に努めている。縦断的調査の調査項目となる孤独感尺度に関しての論文公表があり、活用する予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
当初計画では、初年度に対象地域への研究依頼を行い、その地域に転入してきた妊娠・子育て期の母親を対象に縦断的調査を順次開始する予定であったが、対象地域を再考することとなり、調査開始には至っていないため
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今後の研究の推進方策 |
地域特性に関する情報収集を行い、対象地域を早急に決めるとともに、倫理審査の申請手続きを進め、縦断的調査を開始する。COVID-19の流行により、対象地域から研究承諾が得られるか不透明な状況でもある。出来得る準備を進めながら、承諾が得られない場合は、対象地域の再選定等を検討し、計画を遂行していく。
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次年度使用額が生じた理由 |
初年度から縦断的調査を開始する予定であったが、対象地域を再考しており、決定に至らなかったため、次年度使用額が生じている。当初計画していた研究依頼のための旅費や縦断調査用の費用は、次年度に繰り越して使用する。また研究環境の整備のため、初年度に予定していたパソコンや統計ソフト等の購入も次年度に行う。
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