研究課題/領域番号 |
19K11092
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研究機関 | 鹿児島国際大学 |
研究代表者 |
鳥越 郁代 鹿児島国際大学, その他部局等, 客員研究員 (30217591)
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研究分担者 |
安河内 静子 福岡県立大学, 看護学部, 講師 (20382434)
吉田 静 福岡県立大学, 看護学部, 准教授 (30453236)
佐藤 繭子 福岡県立大学, 看護学部, 助教 (50553418)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 帝王切開 / 出産準備教育 / オンライン |
研究実績の概要 |
2022年(令和4年)度は、帝王切開出産について(リスク・メリット、出産の流れ等)と産後の回復(回復状況に合わせた授乳の進め方を含む)をテーマとしたオンラインでの帝王出産準備クラスを2回(2022年8月,2023年3月)開催した。8月に開催したクラスでは、2週にわたり、2回(90分/回)に分けて開催し、3月のクラスでは、1日(3時間)で開催した。オンラインクラスの参加者の総数は12名であり、その内訳は、カップルでの参加3組、妊婦のみ5名、褥婦1名(産後10日目)であった。 実施後のアンケートでは、9名から以下の回答を得た。クラスに対する満足度は高く(非常に満足4名, 満足5名)で、「帝王切開に特化したクラスに参加でき、大変勉強になった」「帝王切開について知りたい情報を知ることができた」「産後の体の動かし方について知ることができた」「産後の傷のある状態での育児や授乳について学ぶことができた」などの感想が得られた。また教材として配布した小冊子については、「読みやすかった」「出産直前に復習したい」「入院中にもっていきたい」など好評を得た。 一方、開催日程については、「盛沢山の内容であり、可能であれば、2日間に分けて、開催したほうがよかったなどの意見があり、検討課題が残った。 また、本クラスの参加者募集については、実習協力施設ならびにA市内の病院施設、保健所・保健センターに、郵送にてチラシを同封し本クラスの開催案内を行うとともに、SNS、Web上の告知イベント等を利用して広報を行ったが、目標数の参加者を確保することが困難であった。本クラスを周知していくための戦略についても検討を行う必要がある。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
2022年度中に、オンラインクラスに参加した方へのインタビューを実施し、本クラスの評価について検討する予定であったが、2回目のオンラインクラスの開催が、2023年度3月になったことから、2023年5月以降に、倫理審査終了後インタビューを実施する予定である。
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今後の研究の推進方策 |
今後は、クラスの参加者に出産後のインタビューを依頼・実施し、本クラスの評価を行うとともに、一部のクラスの内容については動画を作成し、オンデマンドで配信するなど、出産準備教育の効果を図るための戦略についても検討を行う予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
本研究は、2022年度中に終了する予定であったが、コロナ禍にはいり、研究計画の変更が必要となり、1年延長することになった。それに伴い、当初最終年度に予定していた、本クラスのプログラム評価のための研究協力者への謝金、そして成果発表に伴う予算を次年度に繰り越すこととなった。 2023年度は、2022年度に実施したオンライン出産準備クラスの参加者へのインタビューを実施し、本クラスのプログラムの評価を行う予定である。そのためインタビューに協力した方への謝金として支払う予定である。また今後、本クラスを発展的に継続し、周知を図るための戦略として、HPの開設、ならびに動画配信のための予算として使用する予定である。
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