研究課題/領域番号 |
19K11126
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研究機関 | 愛知医科大学 |
研究代表者 |
白井 裕子 愛知医科大学, 看護学部, 准教授 (40351150)
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研究分担者 |
佐々木 裕子 愛知医科大学, 看護学部, 准教授 (10351149)
井上 清美 姫路獨協大学, 看護学部, 教授 (20511934)
島田 友子 名桜大学, 健康科学部, 教授 (80196485) [辞退]
小塩 泰代 中部大学, 生命健康科学部, 准教授 (60300224)
橋本 亜弓 (根子亜弓) 日本赤十字豊田看護大学, 看護学部, 講師 (70583392)
溝口 広紀 名桜大学, 健康科学部, 助手 (90823873)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 野宿生活者 / 野宿生活の経験 / 野宿生活者の語り / 野宿生活の継続 / 野宿生活の長期化 |
研究実績の概要 |
1)2名の野宿経験の比較検討:インタビュー調査を行った野宿生活者2名の野宿経験を再検討し,相違点や共通点の特徴的な内容を整理した。<退職><退職に対する気持ち><野宿生活の受けとめ><野宿生活での新たな経験><福祉サービス利用と生き方>の5項目に分類できた。2名の野宿生活経験は異なるものの,ボランテイアをして「人の役に立つ経験」や,のちに辞めざるを得なくなるものの,いったんは「自分に合った仕事に就くこと」ができるなど,野宿生活の中で肯定的で新たな経験をしていた点に共通点があった。また,生活保護受給後の生活のイメージが,野宿の長期化に影響していると考えられた。 2)健康支援活動:コロナ禍,地域状況にあわせ健康支援活動を行った。日雇い労働者・生活困窮者に向けて行っている弁当配食の公園での活動では,約半数の人が高血圧症であった。また処方薬を飲み忘れている人もいた。健康課題をかかえていても,病院受診や治療から遠ざかっている可能性も考えられる。今後は,行政や医療機関と連携しながら適切な受診や治療の継続ができるよう支援する必要がある。 3)先行研究等を活用した研究:野宿生活者の生命にかかわる重大な問題である襲撃の実態について,整理している途中である。また,野宿生活者の健康実態についての調査もすすめている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
コロナ禍,地域の状況にあわせて健康支援活動を行いつつあるが,通常通りではない。地域によっては,活動を休止している。また緊急事態宣言等によって,研究者が県をまたいでの行動を自粛せざるを得なく,野宿生活者のインタビューがすすんでいない。
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今後の研究の推進方策 |
1)可能か範囲でインタビュー調査を行う 2)先行研究等から,研究をすすめていく
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次年度使用額が生じた理由 |
コロナ禍により研究が遅れているため。 今年度,状況を見合わせながらインタビュー調査や資料収集を行っていく予定である。
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