研究課題/領域番号 |
19K11126
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研究機関 | 愛知医科大学 |
研究代表者 |
白井 裕子 愛知医科大学, 看護学部, 准教授 (40351150)
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研究分担者 |
佐々木 裕子 愛知医科大学, 看護学部, 准教授 (10351149)
井上 清美 姫路獨協大学, 看護学部, 教授 (20511934)
古閑 友子 名桜大学, 公私立大学の部局等, 教授 (80196485) [辞退]
小塩 泰代 中部大学, 生命健康科学部, 准教授 (60300224)
橋本 亜弓 (根子亜弓) 日本赤十字豊田看護大学, 看護学部, 講師 (70583392)
溝口 広紀 名桜大学, 健康科学部, 助手 (90823873)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 野宿生活者 / 野宿生活の経験 / 野宿生活者の語り / 野宿生活の継続 / 野宿生活の継続 |
研究実績の概要 |
1)野宿生活者への襲撃について,朝日新聞データス「聞蔵Ⅱビジュアル」にて収集した41件の記事を分析し概要把握を行った。襲撃をした人のほとんどが13~20歳まで少年らであった。その動機は「気晴らし」「悪ふざけ」「行為を楽しむ」など,襲撃を受けた野宿生活者とは無関係に生じているものが多かった。一方で「仕返し」「腹いせ」など過去の野宿生活者との関わりの経験が襲撃の動機になっていた事件もあった。一事例であるが「殺害」目的で野宿生活者に直接「火をつけた」という例もあった。暴行は「殴る/蹴る」「物を投げる」といった行為が多かった。襲撃にあった野宿生活者は「抵抗」したり「助けを求め」たりしていたが,死亡事件では「無抵抗」「助けを拒む」という行動をとっていた例もあった。また被害にあった人の近くにいた野宿生活者も,その人を助けるために「抵抗」していた。しかし死亡例では,事件を目撃したものの「潜む」ことで自身が被害に遭わないよう身を守っていた事例もあった。襲撃を受けたことに対して,野宿生活者は「恐怖」が残る一方,野宿生活をしているから仕方ないといった「諦め」の気持ちがあることが見出された。野宿生活者にとって,襲撃は日常生活上で稀なことではない。野宿生活が長期化する中では襲撃という謂れのない暴力を受け,生命の危機に直面した経験のある人も少なくないと推察できる。命の危険に直面しながらもどのように野宿生活をしているのか,またなぜ野宿生活を続けるのかについて考察を進めていく。 2)インタビュー調査から,野宿の長期化に影響している要因の一つに生活保護受給後の生活のイメージが共通してあげられた。一般市民がもつ生活保護のイメージと,実際に被保護者がもつスティグマの実態を整理して,野宿生活者がもつ生活保護受給後のイメージについて分析している途中である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
コロナ禍,地域の状況に合わせて健康支援活動を行いつつあるが,まだ休止している地域もある。そのため野宿生活者へのインタビューが遅れている。
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今後の研究の推進方策 |
1)インタビュー調査をすすめる 2)研究のまとめを行う
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次年度使用額が生じた理由 |
インタビューの遅れやそれにともない研究会の開催ができていないことが理由である。 インタビューの調査費,研究会の開催,文献や参考資料の購入に使用する予定である。
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