研究課題
2019年度は、研究計画にあげていた、要介護への進展を予防するたソーシャルキャピタル要因の地域別、年代別検証を行うために、検証フィールドでのデータコレクションおよび現存データの解析を行った。当該年度は、予定していた通り78-80歳対象にソーシャルキャピタル項目に関する質問紙調査、および会場調査における身体計測や採血、認知機能等の客観的健康指標のデータ収集を完了した。また、研究2年目に実施を予定している、コミュニティにおける介護予防活動実践への応用と検証の研究に向けて、都市部、郊外部の自治体と共同研究契約を締結し、研究倫理審査の申請と基本的な地域情報の整理、分析を行う等の準備を進めた。研究成果実績としては、高齢者を取り巻く資源の地域差の特徴と健康の関連を検証したこと、および、都市部と郊外における介入方法の検討と現状分析による地域特徴が明らかとなったことである。これの結果は、国内(第78回日本公衆衛生学会総会、第30回日本老年医学会近畿地方会)および海外の学術集会の場で発表した(11th International Association of Gerontology and Geriatrics Asia/Oceania Regional Congress)。さらに、研究対象の自治体および地域住民に対して分析結果を発表会にて報告し、報告書にまとめて今後の研究の発展のための準備を行った。
2: おおむね順調に進展している
研究計画通りに進捗している。
研究フィールドである健康長寿研究(SONIC研究)は、新型コロナウィルスの影響により2020年度調査の実施可否が不明であるが、実施は状況に応じて対応しながら、すでに2019年度までに収集したデータの整理解析によって検証を進める予定である。
研究物品(解析用PC、ソフト)および現地調査を新たな購入等をせずに既存の疫学調査に組入れたことにより、来年度の調査においてこれらの資金を使用することとしたため。
すべて 2020 2019
すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件、 オープンアクセス 3件) 学会発表 (2件) (うち国際学会 2件)
BMC Geriatrics
巻: 20 ページ: 24
10.1186/s12877-020-1423-5
Nippon Ronen Igakkai Zasshi. Japanese Journal of Geriatrics
巻: 57 ページ: 60~71
10.3143/geriatrics.57.60
Hypertension Research
巻: - ページ: -
10.1038/s41440-019-0377-5