研究課題/領域番号 |
19K11141
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
藤田 君支 九州大学, 医学研究院, 教授 (80315209)
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研究分担者 |
牧本 清子 大阪大学, 大学院医学系研究科, 名誉教授 (80262559)
田渕 康子 佐賀大学, 医学部, 教授 (90382431)
松永 由理子 (明時由理子) 九州大学, 医学研究院, 講師 (50612074)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 人工関節 / 加速度計 / 身体活動 / 自己効力 / ウェアラブルデバイス |
研究実績の概要 |
2023年度は、前年に尺度の信頼性と妥当の検証を行ったExercise Self-Efficacy Scale(以下ESES)日本語版を使用して、下記の身体活動の介入計画を実施した。 対象はまず下肢のリンパ浮腫が出現しやすい女性生殖器がん患者とした。予定していた人工関節置換術後患者は、他の研究への参加と調査期間が重複したため、身体活動の介入はまず、上記の患者で先行して実施し、その後に人工関節患者の身体活動の介入を検討した。身体活動の簡便な介入方法については、活動アラート機能があるウェアラブルデバイスのFitbitを手首に装着してもらい、活動量の自己モニタリングを推奨した。Fitbitの装着は退院時と術後3か月の各1週間以上とした。身体活動量の評価は、自記式質問紙による改訂版SQASH(The short questionnaire to assess health enhancing physicalactivity)を用いて活動の種類を把握した。この改訂版SQASHは、原版SQASHに低強度活動の項目を追加し、原作者の許可を得て作成したもので、我々が尺度の信頼性と妥当性を検討した。また、3軸加速度計アクチグラフwGT3X-BTで強度別の身体活動量と歩数を4日間評価した。本研究は九州大学病院医系地区部局倫理審査委員会において承認を受けて実施した。 現在までに、介入群16名の術前の調査依頼を完了し、Fitbitの操作方法について退院時に依頼を実施した。回収数が少ないものの術前の身体活動量は個人差が大きく、身体活動の一日当たりの時間は座位時間が最も割合が多かった。今後はより高齢者が多い人工関節患者への介入手順について確認している。
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