研究課題/領域番号 |
19K11146
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研究機関 | 岐阜保健大学 |
研究代表者 |
高久 道子 岐阜保健大学, 看護学部, 講師 (50730090)
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研究分担者 |
金子 典代 名古屋市立大学, 大学院看護学研究科, 准教授 (50335585)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 性感染症 / 性感染症予防 / ヘルスプロモーション / セクシュアルヘルス / インターネット調査 / 国際保健研究 / HIV-related stigma |
研究実績の概要 |
最終年度は、2021年度から続けてモンゴルの地方の医療従事者を対象としたセクシュアリティやHIVに関する知識のアップデートとした啓発プログラム「Living under the same sky(LUSS)for medical professionals」と、同性間で性的接触を行う男性(MSM)を対象としたインターネット調査(2回目)を実施した。 2021年度もモンゴルにおいて厳しいCovid-19の感染対策が実施され、研究協力団体(以下、NGO)の活動が制限されたが、国立感染症センターの連携を得て、地方でHIV対策に従事している医療従事者を対象に、NGOの感染予防活動を紹介し、活動の理解と今後の連携の可能性を見るために、活動紹介の前後にアンケートを実施した。82名の参加があった。 参加した医療従事者の活動地はオルホン県が16名、ホブド県13名、ゴビ・アルタイ県12名など15か所であった。参加者の職業については医師が51名、看護師19名、医学生4名、公衆衛生専門家5名、HIV検査技師3名等であった。活動紹介によって研究協力団体の活動の理解と今後の連携が得られた。医療従事者におけるHIV陽性者とセクシュアルマイノリティへの偏見尺度の比較について、昨年度に実施した分も合わせて詳細分析を行っていく。 インターネット調査(2回目)については、2022年1月から2月に実施した。NGOのネットワークスキルを用いて、SNSを使った調査依頼を行った。572名の回答の中で、18歳以上のモンゴル国籍MSMは413名(有効回答率72.2%)であった。NGOのLUSS活動に参加した経験をもつMSM(接触者)と経験したことがないMSM(非接触者)に分類して、NGOの活動とHIVや性感染症の検査経験、性行動、HIVの対話経験、差別行為を受けた経験の関連をみるために分析を行い、論文投稿の準備を進めている。
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