研究課題/領域番号 |
19K11169
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研究機関 | 福井県立大学 |
研究代表者 |
笠井 恭子 福井県立大学, 看護福祉学部, 教授 (40249173)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 寝たきり高齢者 / 自律神経活動 / 爪もみ |
研究実績の概要 |
本研究は、爪もみ(福田らが考案命名した指圧法の一つで、手足の爪の生え際の井穴というツボに手指で力学的刺激を与えるもので、血流が良くなり自律神経のバランスが整う健康法)が、寝たきり高齢者の自律神経にどのような影響を及ぼすのかを明らかにし、自律神経を整えるケアになり得るのかを検証することを目的としている。 2021年度は、研究力施設であるA特別養護老人ホームの研究対象者10人の中から、爪もみ後、安定的に自律神経活動の測定ができる者3名に(両上肢の拘縮や不随運動がある者等は研究対象から除外)対象者をしぼり研究をすすめることとした。 しかし、2021年度も新型コロナ感染者数は増減を繰り返し、子どもにまで感染が拡大したり、県内のいくつかの病院・施設でクラスターが発生したりしたことから、A特別養護老人ホームでは、「職員以外の出入り禁止、面会禁止」という基準を緩めず、データ収集ができない状況が続いた。2021年3月にようやく施設を訪問することができ、データ収集再開に向け打ち合わせを行った。その結果、2022年度は上記3名の対象者を中心に職員の協力を得ながらデータ収集をすることとなった。 また、2022年度は、療養型病床に入院中の寝たきり高齢者にも目を向け、データ収集を試みたいと考えた。そこで、2022年3月にB病院に出向いて研究協力を打診し内諾が得られた。所属機関の倫理審査委員会の再審査を受け、研究協力機関の変更が認められたため、職員の協力を得ながら対象者の選定、データ収集をすすめていく予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
2021年度も新型コロナウイルス感染が終息せず、県内の感染者は増減を繰り返してきた。感染が子どもにまで拡大したこと、県内のいくつかの病院・施設でクラスターが発生したことで、研究協力施設は、「職員以外の出入り禁止、面会禁止」という基準を緩めることはなく、データ収集ができない状況が続いた。ようやく2022年3月に施設の訪問が叶い、研究対象者の見直し等打ち合わせを行った。データ収集再開に向け準備をしている状況であり計画に遅れが生じている。
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今後の研究の推進方策 |
新型コロナ感染の終息を待っていては研究が進まないため、研究協力施設を増やすことでデータ収集をすすめようと考えている。県内の療養型病床に研究協力を打診したところ、内諾が得られたため、所属機関の倫理審査委員会の再審査を受け、研究協力施設の変更が承認された。2022年度は2か所の研究協力施設のもとで職員の協力を得ながら対象者を増やしデータ収集をすすめていく。
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次年度使用額が生じた理由 |
コロナ禍の中で施設訪問が中断され、研究計画が計画通り進まないことにより生じた。2022年度は研究協力施設を2か所に増やし職員の協力も得ながら、分析できるだけのデータを収集していきたいと考えている。
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