| 研究課題/領域番号 |
19K11173
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| 研究機関 | 天使大学 |
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研究代表者 |
小澤 涼子 天使大学, 看護栄養学部, 准教授 (40636825)
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| 研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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| キーワード | 新規就農者 / 女性 / 健康観 |
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| 研究実績の概要 |
本研究の目的は、結婚や転職などの転機により就農した女性新規就農者が、転入地での新たな生活を通して自身にとっての健康すなわち健康観をどのように獲得しているのかを明らかにし、結果を基に女性新規就農者が健やかに働き暮らすための健康づくりプログラムを開発することである。
2020年度は、前年度まで検討した女性新規就農者が転入地で獲得する健康観の結果が説明できるものとなっているか研究参加者への確認を進めた。女性新規就農者は、農業を営む暮らしや家族の考え方、人々の考え方を、新たな土地の人々の中に入り込み生活に奮闘しながら体得する中で互いの関係を結んでいた。生き物が育つサイクルに家事や育児を入れ込むように生活を回して日々を保ち、生き物も自分も自然に生かされている畏敬を抱く中で、農業を生業とした生活の中でできることを見出し、性別に関わらず一人の人として誇らしく生きることが女性新規就農者にとっての健康観として明らかになった。この健康観は、女性新規就農者が農業を営む生活との調和、新たな土地での人々との調和、自然との調和の3つの調和感覚を保つことにより成り立っていた。この研究成果の一部は学会で発表した。
また、農業を基幹産業とするA町保健師に研究結果を説明し意見交換を行い、女性新規就農者の健康づくりプログラムの検討に向け共有の機会を持った。結果から女性新規就農者が人々とのつながりを醸成し誇らしく生きる健康観を育むプログラムの検討を進める方向性を確認した。
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| 現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
女性新規就農者の健康づくりプログラムの検討と試行に向けA町と協議を進める予定であったが、新型コロナウイルス感染症の拡大により具体的な協議は中断した。研究参加者へ研究結果の確認を進め、農繁期を避けた冬期の新型コロナウイルス感染症の拡大時は文書と電話による確認に変更し行ったが連絡と取りまとめに時間を要した。
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| 今後の研究の推進方策 |
研究参加者へのインタビュー結果の確認とニーズの把握を完了するため新型コロナウイルス感染症拡大下においても電話やメール、文書や遠隔による可能なツールを活用し進める。女性新規就農者の健康観を育む健康づくりプログラムの検討と試行に向け、web会議システム等も併用して活用した協議が再開できるよう調整を図りながら実施に向け進めていく。
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| 次年度使用額が生じた理由 |
プログラムの検討と試行に向けた町との協議が感染症の拡大により中断したため、遠隔によるツールをの活用を検討しながら可能な状況においては現地で打合せを行う旅費等の他、試行するプログラムの実施費用に使用する予定である。また研究参加者へのインタビュー結果の確認完了に向けて文書の郵送等に使用する予定である。
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