研究課題/領域番号 |
19K11185
|
研究機関 | 福岡大学 |
研究代表者 |
馬場 みちえ 福岡大学, 医学部, 准教授 (60320248)
|
研究分担者 |
山本 八千代 北海道科学大学, 保健医療学部, 教授 (10295149)
有馬 久富 福岡大学, 医学部, 教授 (20437784)
大城 知子 福岡看護大学, 看護学部, 准教授 (50461538)
牧 香里 福岡大学, 医学部, 講師 (70280261)
大倉 美鶴 日本赤十字北海道看護大学, 看護学部, 教授 (70364172)
坪井 義夫 福岡大学, 医学部, 教授 (90291822)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
|
キーワード | 認知症 / 地域包括ケアシステム / 家族介護者 / 家族支援 |
研究実績の概要 |
2020年度はコロナ禍のため、感染防止の観点から人を対象とした介入研究はできなかった。そのためこれまでに実施していた家族介護者支援に向けた介入研究のまとめとそこから得た知見を元に著書を作成始めた。2020年度末に第2校までいっており、現在その完成に向けてている。また家族介護者支援の講座で得られたことであるが、「介護者であるかもしれないが、自分自身であってはいけないのか」という倫理的課題について深く検討した。その学会発表でディスカッションしたかったのであるが、コロナ禍のためにホームページ発表となってしまい、そのことについて現在検討している。 昨年度1月~3月に家族介護者およびケアマネージャーのヘルスリテラシーについて実態調査を実施ていていたことから、それを分析・検討し、学会発表を行った。家族介護者よりケアマネージャーははるかに知識に関するリテラシーが高く、影響は大きいと思われた。ケアマネージャーの役割が大きいことを発表した。 また地域包括ケアシステムの中で、保健と福祉に関するCommunity-based careはかなり住民に浸透してきている。しかし統合されたintegrated careとなると、地域住民において何ができるのか、先行研究は少ない。そのため高齢者に関して実践しているプライマリー診療看護師の取り組みを認知症の事例を通して報告した。 コロナの影響を受けて対人での介入研究はできなかったが、少人数ではあるが、対象者の電話相談、オンライン相談は継続している。今年度に継続してきたい。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
昨年3月から新型コロナウィルスの感染増加が始まり、4月の緊急事態宣言発出からすべての活動が自粛された。昨年度介入研究をすすめていたが、3月から延期としていた。しかし大学でもオンライン授業となり、介入研究が難しくなり、対象が高齢者であることから中止せざるをえなかった。
|
今後の研究の推進方策 |
現在高齢者へのワクチンが進んでいる。今後の国の動きもみながら、できたら以前のように対面での介入研究を実施したい。昨年度少人数であるが、オンラインでの試行も有効であったことから、今年度はオンラインでの教育、および交流会にも挑戦できるよう準備を進めている。 また現在本介入プログラムのテキストとして「認知症とは何かー家族介護者の知恵と工夫(仮題)」著書を作成している。これを完成させ、今年度対面ではないかもしれないが、高齢者への介入研究を実施し、分析・検討していきたい。
|
次年度使用額が生じた理由 |
新型コロナウィルス感染蔓延により、国内外への学会発表や研修にいくことができなかった。また国内での研究も高齢者が対象であるため、介入研究することができなかった。 ワークショップや研修を実施できなかったことが理由である。 今年度、介入研究のための著書(テキスト)を作成中である。著書(テキスト)配布しながら、オンラインでの介入を計画している。高齢者であるため、ipadのレンタル、使用のための指導、宅配による輸送などに使用することと、出来る限りの講師招聘を考えている。国内外の学会発表や論文発表について使用した。
|