研究課題/領域番号 |
19K11191
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研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
表 志津子 金沢大学, 保健学系, 教授 (10320904)
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研究分担者 |
池内 里美 金沢医科大学, 看護学部, 講師 (30727475)
岡本 理恵 金沢大学, 保健学系, 准教授 (50303285)
小山 善子 金城大学, 医療健康学部, 特任教授 (90019943)
入谷 敦 金沢医科大学, 医学部, 講師 (90595323)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 若年認知症 / 就労継続 / 事業所 / 地域職域連携 |
研究実績の概要 |
若年性認知症を発症後も能力に応じた就労を継続することによって、社会人としての役割を果たし、自分の価値や尊厳を保つためには、より早期に、就労している事業所での就労が継続されるように支援が行われることが本人にとって重要である。本研究では自ら声をあげる事に躊躇しがちな若年性認知症の人を主体とし、本人の社会的価値やQOLの維持を目指してモデルをつくることを目的としている。2019年度は事業所等で就労中に若年性認知症を発症した人の就労支援に関わる人、および当事者を対象として聞き取り調査を行った。方法は、フォーカスグループインタビュー、又は個別インタビューであり、対象者の居住地に出向いて、公共施設や指定された会議室で行った。質問項目は、一般就労している若年性認知症への支援の状況、職場の支援と地域の支援者との連携の現状、連携がうまくいくために行ったこと、連携についての課題である。当事者へのインタビュー内容は、就労していた時の職場からの支援とその時の思いについてである。参加者8名に聞き取りを行った。結果は現在分析中であり、今後さらにインタビューを重ねて、学会発表する予定である。 また、オランダで行われた29th Europe Alzheimer Conferenceに参加した機会に、オランダの若年性認知症専門施設の見学を行い、オランダの制度について情報収集を行った。オランダアルツハイマー財団のウエブページには、診断後の本人や事業所、産業医の役割が掲載されており、誰もが共有できる体制が作られていた。情報は今後の調査の参考にしたい。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
新型コロナウイルスの感染拡大のため、対象の確保が難しくインタビュー調査が思うように進んでいない状況である。質問紙調査の準備にも影響がでている。
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今後の研究の推進方策 |
次年度は聞き取り調査による事例の収集の継続と、若年性認知症コーディネータへの職域地域連携に関する全国調査を行う予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
今年度は年度末にかけての聞き取り調査と、引き続いて実施予定の質問紙調査の準備が出来ず、次年度に予算が繰り越しになった。次年度には、継続して行っている聞き取り調査と、若年性認知症コーディネータへの職域地域連携に関する全国調査に使用予定である。
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