研究課題/領域番号 |
19K11196
|
研究機関 | 札幌医科大学 |
研究代表者 |
桑原 ゆみ 札幌医科大学, 保健医療学部, 准教授 (80295914)
|
研究分担者 |
奥村 昌子 北海道情報大学, 医療情報学部, 准教授 (30382485)
後藤 ゆり 札幌国際大学, スポーツ人間学部, 准教授 (30553698)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
|
キーワード | 特定健康診査 / 特定保健指導 / 健診受診行動 / 社会実装 / 混合研究法 |
研究実績の概要 |
本研究の目的は、申請者が開発した特定健康診査受診促進プログラムと、健診データの改善をもたらす個別的継続栄養・運動プログラムの二種類のプログラムの社会実装の施行である。当該年度の具体的な進め方としては、(1)本研究の目的と内容、具体的方法を市町村国保の担当者に広くPRし、関心を寄せて申し出て頂いた市町村国保の担当者と打ち合わせ会議を開催することとした。また、(2)市町村国保の特定健康診査および特定保健指導の実施状況について情報収集を行った。さらに、(3)プログラムの施行をスムーズに行うために、プログラム内容の確認と説明資料の点検を行った。 (1)については、昨年度研究目的と内容、具体的方法をPRするパンフレットを作製したが、今年度のバージョンを作成した。また、研究分担者と研究の進め方について再度会議で確認した。作成したパンフレットは今年度は、市町村国保を支援している北海道国保連合会にPRした。 (2)については、北海道内の市町村国保の特定健康診査および特定保健指導の実施状況や課題について、情報収集を行った。新型コロナウィルスの流行を踏まえて、実際に市町村に出向き打ち合わせを行うことが困難な状況であった。このような状況の中で、一市町村国保の担当者から関心を寄せていただき、次年度に打ち合わせ会議を開催し、市町村国保が必要なプログラムを試行する予定である。また、一市町村国保からは研修会の依頼をいただき、打ち合わせを行いつつ、次年度研修会を開催する予定である。また、本研究のための情報収集の一環で、北海道国民健康保険団体連合会の保険事業支援・評価委員として関わり、特定健康診査および特定保健指導のPDCAをまわしながらより良い実施を考える支援を行った。これらの経験を活用して、今後の研究を進めていく。 (3)については、資料の点検を行った。これらの資料を、市町村との会議や研修で活用していく予定である。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
新型コロナウィルスの感染拡大の影響により、昨年度関心を寄せて下さった一市町村国保は実施が難しくなり、研究実施が不可能となった。また、その他の市町村国保でも本年度の当初は特に特定健康診査の実施を控えた国保も多く、PRが難しかった。また、研究者自身も感染状況を踏まえて市町村に伺い会議を開催することが困難となった。 一方で、当該年度後半に市町村国保の特定健康診査および特定保健指導の実施に関して現状について情報交換を行い、研究支援を希望する一市町村国保と研修を希望する一市町村国保との打ち合わせを重ねることができた。 次年度も新型コロナウィルスの感染は継続することが予想されるため、ZOOMなどを活用した会議や支援も含めて研究の遂行を進めていく。
|
今後の研究の推進方策 |
2022年度もPR用のパンフレットをブラッシュアップしつつ、北海道内の市町村に本研究のPRを継続して行う。 また、研究支援を展開する一市町村国保と研修を希望している一市町村国保に支援を行いつつ、他の市町村国保の様子を伺い、支援を受けた市町村国保からも他の市町村国保に感想などを伝えていただき、新しく研究支援を展開する市町村国保を確保していきたい。
|
次年度使用額が生じた理由 |
研究協力をいただく市町村国保担当者との複数回会議を開催することを予定していたが、新型コロナウィルスの感染状況を踏まえ、交通費を使用しなかった。 今後の使用計画として、新型コロナウィルスの感染状況を踏まえつつ、市町村国保に出向いての会議開催と研究代表者以外はZOOMなどを用いた会議開催を併用していく予定である。 そのため、繰り越しの研究費は、交通費および研究代表者と市町村国保の会議を研究分担者とつなぐためのパソコンなどの購入を予定している。
|