研究課題/領域番号 |
19K11197
|
研究機関 | 群馬県立県民健康科学大学 |
研究代表者 |
高井 ゆかり 群馬県立県民健康科学大学, 看護学部, 教授 (00404921)
|
研究分担者 |
鈴木 みずえ 浜松医科大学, 医学部, 教授 (40283361)
阿部 吉樹 筑波大学, 医学医療系, 助教 (30630785)
佐藤 哲大 群馬県立県民健康科学大学, 診療放射線学部, 准教授 (90362839)
宮崎 有紀子 群馬県立県民健康科学大学, 看護学部, 教授 (00251190)
戸谷 幸佳 群馬県立県民健康科学大学, 看護学部, 講師 (10829211)
佐藤 正樹 群馬県立県民健康科学大学, 看護学部, 講師 (30570163)
大川 美千代 群馬県立県民健康科学大学, 看護学部, 准教授 (80389783)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
|
キーワード | 慢性疼痛 / 高齢者 / セルフケア / 看護 |
研究実績の概要 |
本プロジェクトの目的は、慢性的な体の痛みがあり地域で暮らす高齢者による痛みへのセルフケアの質向上に向け、高齢者が活用可能なアプリケーションソフトウェア(以下、アプリとする)の開発とその有用性を検証することである。これにより、高齢者が自らの痛みに対する不適切な痛み行動(ドクターショッピングや過度の安静など)に気付き、適切なセルフケアを行うことで、健康寿命の延伸と生活の質の向上を目指す。そのため本研究では、①慢性的な体の痛みのある高齢者の特性やセルフケア内容、困りごとについての調査、②高齢者自身が痛みに対する不適切な痛み行動を回避し、適切なセルフケアを選択できるようにするための教育目標を専門家会議にて設定、③生活活動の計測結果や認知行動療法的かかわりにより、高齢者が適切なセルフケアの選択と実施ができるようになるためのアプリの開発、④開発したアプリの効果・有用性を検討後、一般に公開することである。今年度は前年度に引き続き、①のためのデータ収集を行った。合計303部配布し230部返信があった。そのうち同意や質問紙の回答に不備のあったもの46部を削除し184部(60.7%)を分析対象とした。その結果、痛みがある者のセルフケアのうち最も用いられているものは、「座りっぱなしや立ちっぱなしなどの活動をしている時に、痛みをまぎらわすために、定期的に短い休息をとる」であった。高齢者のセルフケアとしては、痛みがあっても休息を取ったり方法をかえたりして行動していることが明らかとなった。高齢者の慢性疼痛へのセルフケアの実態が明らかとなった。この研究成果は学会や論文として今年度発表予定である。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
新型コロナウイルス感染症の蔓延により調査対象となる教室が中止となり、データ収集に時間を要し遅れている。
|
今後の研究の推進方策 |
遅れているが今年度アプリの開発を行っていく。新型コロナウイルス感染症のため遅れをとっており、研究機関の延長についても検討していく。
|
次年度使用額が生じた理由 |
新型コロナウイルス感染症のため調査対象となる高齢者の活動が中止されており、リクルートが困難であったため遅れている。残額についてはアプリの構築のために使う予定である。
|