研究課題/領域番号 |
19K11203
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58080:高齢者看護学および地域看護学関連
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研究機関 | 武蔵野大学 (2023) 淑徳大学 (2019-2022) |
研究代表者 |
佐藤 睦子 武蔵野大学, 看護学部, 准教授 (40737293)
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研究分担者 |
上野 昌江 四天王寺大学, 看護学部, 教授 (70264827)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 児童虐待予防 / 母子保健 / 保健師 / 親支援 / 援助関係 / 研修 / 研修プログラム評価 |
研究成果の概要 |
保健師が虐待予防に必要な専門的支援技術、特に援助関係づくりに着目した研修プログラム(以下、プログラム)を開発し、評価検証を行った。結果、保健師の援助に必要な行動能力と自己効力感の向上に対して一定の有効性があることを検証できた。プログラム受講によって経験とは関係なく、熟練保健師の援助技術を獲得でき、自信をもって支援を提供できるようになる可能性が示唆された。以上のことから、開発したプログラムは援助関係形成の初期における保健師と母親の援助関係づくりを促進させ、虐待予防に寄与することが期待される。今後の課題として研修受講に伴う負担や課題の軽減等を検討することが必要である。
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自由記述の分野 |
公衆衛生看護
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
重要な社会問題である児童虐待は、児童側と保護者側の多岐にわたる要因が相まって養育困難な状況が重複した結果生じる現象である。その親子への支援は多様性と個別性が高く困難な傾向があり、虐待予防支援を担う保健師も同様に困難を抱えている傾向がある。そのため、保健師の人材育成上の課題に対応し、虐待予防活動の実践に必要な専門的支援技術、特に母親との援助関係に着目した専門的支援技術獲得のためのプログラムを作成し結果を得たことは、深刻化する虐待予防への貢献につながり、社会的意義があると考える。
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