研究課題/領域番号 |
19K11211
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研究機関 | 日本赤十字九州国際看護大学 |
研究代表者 |
川崎 幹子 日本赤十字九州国際看護大学, 看護学部, 准教授 (50562683)
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研究分担者 |
中田 光紀 国際医療福祉大学, 医学研究科, 教授 (80333384)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 爪 / コルチゾール / ストレス / 精神免疫 / メンタルヘルス / 努力-報酬不均衡モデル / 労働者 / 慢性ストレス指標 |
研究実績の概要 |
本研究の目的は、慢性ストレスを反映しうる爪に蓄積するホルモン(コルチゾール)に着目し、被服工場で働く女性、約250名を対象に前向き研究によって、①職場ストレス、生活ストレスやライフイベントの影響を爪ホルモン値で評価すること、②工場が忙しい時期(繁忙期)とそうでない時期(安定期)における爪ホルモン値を比較すること、③ストレス低減を目指した職場環境改善対策の効果を爪ホルモン値によって評価すること、の3点を明らかにすることである。本研究により、慢性ストレスと過重労働を低減させる効果的な対策の提案とそれを客観的に評価する生理学的指標の確立を目指す。
2020年度まで、順調に調査が行えたが、新型コロナウイルスの影響を受け、爪の分析が遅れた。爪のコルチゾールは、予定していた研究室での測定ができなかったため、外部のリサーチセンターに依頼した。コルチゾールの値に差はなく、分析は行えると判断した。今後得られた爪コルチゾールの値を基に、慢性ストレス(質問紙による主観的ストレス評価)と爪のコルチゾールデータ(客観的トレス評価)を基に、ストレスの指標の確立を目指す。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
新型コロナウイルスの影響を受け、爪の分析が遅れた。
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今後の研究の推進方策 |
被服作業労働者のストレス評価の研究において、2017年より、指の爪試料と調査票をリンクさせ、主観的ストレスと客観的ストレスの評価を行っている。指の爪試料が、体内のコルチゾールの変動をモニターする有用なツールである可能性を示唆しているが、指の爪試料へのコルチゾールの取り込みメカニズムによっては、コルチゾールの検出タイミングが慢性的なストレスの心理的評価とマッチするか今後さらなる研究を進めていくことが求められる。
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次年度使用額が生じた理由 |
・共同研究者への分担金と海外論文執筆英文校正代金。および、APC(海外論文投稿代金)の費用が必要なため。 ・本年度論文の投稿を目指す。
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