研究課題/領域番号 |
19K11218
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研究機関 | 富山県立大学 |
研究代表者 |
越田 美穂子 富山県立大学, 看護学部, 教授 (30346639)
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研究分担者 |
唐山 英明 富山県立大学, 工学部, 教授 (00401323)
岡本 恵里 富山県立大学, 看護学部, 教授 (20307656)
竹内 登美子 富山県立大学, 看護学部, 教授 (40248860)
青柳 寿弥 富山県立大学, 看護学部, 講師 (40622816)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | ユマニチュ-ド / 地域 / 効果評価 / 認知症予防 / プログラム開発 |
研究実績の概要 |
2019年度は、初年度のため研究の準備や視察、研修による情報収集を行った。1.英国(エジンバラ・ロンドン)における認知症高齢者対策について情報収集1)Edinburgh Napier University School of Health & Social Care 等での、地域における保健師と住民で行う認知症予防活動の視察と看護職の支援活動に関する最新情報収集 2)ロンドンAlzheimer’s Societyにおける研修と最新情報収集 英国では、認知症に関する活動においては、看護職がリーダーとなって裁量権を持ち予防システムを構築しているという内容はとても参考になった。2.福岡市における地域でユマニチュードを活用した認知症予防活動の視察 視察事業:ユマニチュ-ドを導入した、認知症フレンドリ-シティ・プロジェクト 1.担当者からユマニチュ-ド導入を中心とした福岡100事業について話を伺った。本事業は、H28.29度は実証実験として、家族介護者と専門職に研修実施と効果評価を行い、効果を確認したうえで、H30年度から本格実施している。現在は、児童生徒と地域住民の講座は地域リーダ-を育成後各校区で開催し、体験講座や介護者専門職対の研修はインストラクターが講師で開催しており、令和5年までは実施していく予定である。地域リーダ-の実施内容は、福岡市独自のものであり、評価については地元大学と共同で実施していく考えはあるがまだ未定であること、今後は質を維持しつつどのように継続していくかが課題であることを伺った。2.インストラクターからのヒアリング インストラクタ-は、児童生徒と地域住民の講座内容の検討に関わっており、そこでの工夫や福岡市の事業目的との擦り合わせでの留意点等について伺った。富山で普及するにあたり、対象に応じた独自内容の検討や、研究の方向性について有意義なヒアリングができた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
初年度であるため、先進地視察や情報収集を行った後、分担研究者との会議並びにフィールドの確定やそこでの介入・調査方法等の打ち合わせを行う予定であった。しかしながら、コロナ感染症の影響で、フィールドの確定等が遅れており、調査の実施について見通しを立てることが難しい状況である。
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今後の研究の推進方策 |
現状況の中で、制限はあるものの、倫理審査申請や、SNSを活用した研究者との意見交換会議等、可能な範囲でできるところから準備を進めていきたい。
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次年度使用額が生じた理由 |
計画していた視察研修の実施後、フィールドの確定を実施し、そこで研究会議等を行うための費用が、コロナ感染の影響で実施できず遅れが出ているため、結果として次年度使用額が生じている。 次年度からは、感染状況や対象自治体の対応状況を鑑みながら、調査研究の準備を進めていく予定である。
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