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2019 年度 実施状況報告書

精神障害者の社会的健康の獲得にむけた生活及び就労継続に関する現状と支援態勢の検討

研究課題

研究課題/領域番号 19K11226
研究機関八戸学院大学

研究代表者

西村 美八  八戸学院大学, 健康医療学部, 准教授 (00436015)

研究分担者 石崎 智子  日本赤十字北海道看護大学, 看護学部, 教授 (50113783)
古川 照美  青森県立保健大学, 健康科学部, 教授 (60333720)
則包 和也  弘前大学, 保健学研究科, 准教授 (00342345)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2023-03-31
キーワード精神障害者 / 地域生活 / 就労 / 健康
研究実績の概要

【目的】精神障害者の就労について、2018年から法定雇用率の対象となり、支援施設、就労数は増加した一方で、就労継続の困難、離職率が高いこと等の課題が指摘されている。本研究では、精神障害者の社会的健康の獲得に資するため、特に生活・就労の継続に着目し、①精神障害者が抱える生活や就労の現状、雇用側(企業)の現状、行政の支援体制、病院の支援体制等の現状を明らかにし、②地域での生活を基盤とした継続雇用のために必要な支援体制を当事者・雇用者・行政側等の多角的・包括的に検討することを目的とし、精神障害者の生活・雇用の継続に関する他職種連携と包括的支援プログラムの検討および開発を目指す。初年度の2020年度は、第一段階として、精神障害者の就労支援に資することを目的として、精神障害者福祉施設に勤務する職員が感じている精神障害者の地域生活および就労の現状と課題について検討した。
【方法】研究代表者の所属する機関での研究倫理委員会の承認後(承認番号:19-08)、研究協力に同意が得られた施設において、精神障害者の生活及び就労に関わっている職員を対象にインタビューガイドを用いた半構造化面接による質的記述的研究を実施した。内容は精神障害者の日頃の生活・就労の状況、困りごとや課題等である。インタビュー内容をもとに逐語録を作成し、意味内容の類似性と相違性を検討し、類似するコードを集めて抽象度をあげたサブカテゴリ、カテゴリを抽出した。
【結果と考察】分析の結果、疾患・症状の日常生活への影響と対応の難しさ、疾患・症状が日常生活・就労へ及ぼす影響とそのバランス調整の難しさ、地域生活に対する地域の理解と現状の課題等が抽出され、精神障害者の疾患特性の症状は周囲の影響を受けやすく、日常生活に加えて就労状況にも影響することが明らかとなり、継続的な支援の必要性が示唆された。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

当初の計画通り、1年目に精神障害者福祉施設に勤務する職員を対象にインタビュー調査を実施ででき、現在、得られたデータを分析しながら、次年度の調査スケジュールを検討中である。しかしながら、新型コロナウイルス流行の関係で、対象者への調査依頼を中断していること、打合せ等の実施ができていない状況であり、今後の対応について検討中である。

今後の研究の推進方策

研究分担者との打ち合わせを実施し、分析担当や今後の方針を含めて研究を計画通りに推進していく。今後の研究の推進方策として、2020年度は以下を計画しており、対象者および施設関係者との打合せ・調整を行っていく。これについて、新型コロナウイルス流行の状況により、適宜変更・修正して対応していくこととする。
【研究の目的】初年度2020年度は、第一段階として、精神障害者の就労支援に資することを目的として、精神障害者福祉施設に勤務する職員が感じている精神障害者の地域生活および就労の現状と課題について検討したことを受け、2年目2020年度は精神障害者(当事者)自身が考える精神障害者の地域生活および就労の現状と課題について検討する。
【方法】対象は地域で生活する精神障害者であり、現在就労している者、以前就労していた者、これか就労を希望している者を対象に、対象にインタビューガイドを用いた半構造化面接による質的記述的研究を実施する。

次年度使用額が生じた理由

新型コロナウイルス流行の状況から、実施計画について近隣市町村で対応したこと、打合せ、県内および他都道府県での調査が中止(延期)になったことが原因である。新型コロナウイルスの感染状況を踏まえ、打合せおよび調査地域を拡大していく。状況に応じ、オンライン会議等の備品整備とする。

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公開日: 2021-01-27  

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