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2019 年度 実施状況報告書

認知機能変動観察記録を用いたレビー小体型認知症のケア方法の構築

研究課題

研究課題/領域番号 19K11235
研究機関園田学園女子大学

研究代表者

加藤 泰子  園田学園女子大学, 人間健康学部, 講師 (70510866)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2024-03-31
キーワードレビー小体型認知症 / レビー小体病 / 認知症 / 認知機能変動 / 注意機能 / 覚醒機能
研究実績の概要

2019年度は、認知機能変動、レビー小体型認知症に関する国内外の文献検討を行った。さらに、研究者が臨床の場に入り、認知機能変動に関するデータを収集するとともに、知症認定看護師や認知症患者を日々看護する看護師と認知機能変動について、研究会議をもち認知機能変動の要素について議論を行った。
文献検討の結果、認知機能変動は、転倒や生活上の困難の原因との指摘があり、看護者がレビー小体型認知症の人の認知機能変動を適切に観察して判断し、悪影響を及ぼさないよう適時適切なケアを行わなければ、非常に深刻な問題を引き起こす症状であることが分かった。しかし、現在のところ、認知機能変動のケアとしては、変動の出現の予兆として興奮があること、状態の良い時に説明して幻視などが改善したことの症例報告が中心であった。研究論文としては、認知機能変動の概念化の必要性が指摘されている段階で、ケア方法の確立以前に、共通理解すること自体が難しい症状であることを確認した。したがって、まずは、認知機能変動の実際について、データを蓄積していく必要がある段階であり、研究方法の軌道修正は不要で、予定通り、データ収集に入った。
データ収集は、認知症の専門病棟に勤務する看護師の協力を得て、また、レビー小体型認知症の人とその家族の研究協力の同意を得て、実際に認知機能変動の状況の観察を開始した。このデータと先行研究の結果も踏まえ、認知機能変動を捉える要素の抽出に引き続き、取り組んで行く。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

当初の予定であった、文献検討をすすめ、データ収集を実施できたため。

今後の研究の推進方策

引き続き、データ収集と、データ分析を進めていく必要がある。現在、データ収集と研究会議が難しい状況ではるあるが、今あるデータの分析やオンライン会議でデータの分析を行っていく。その結果を基に、認知機能変動観察記録の案を作成していく。また、データ収集の協力施設を開拓し、データ収集が順調に進むよう環境を整えて行く。

次年度使用額が生じた理由

予定していたデータ収集、研究会議が中止となり、その分次年度使用額が生じた。データ収集協力施設の開拓を行い、データ収集が円滑に進むよう環境整備に務める。また、データ収集が停滞した場合、データ分析・文献検討等を進めていく。

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公開日: 2021-01-27  

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