研究課題
本研究の目的は、在宅高齢者のヘルスリテラシー(以下、HL)と口腔関連QOL(OHRQoL)の関係性を明らかにすること、また、口腔アセスメントツールを活用した口腔状態の評価を行うことである。研究デザインは、自記式質問紙調査および口腔アセスメントツールによる観察研究である。対象は、福岡市内の65歳以上の在宅高齢者で、研究に同意の得られた者180名とした。対象者から取得する情報は、性別、年齢、同居家族、最終学歴、経済的ゆとり感、歯磨きの回数、現病歴、要支援および要介護の有無、14項目のHL尺度(HLS-14)、欧州HL尺度の短縮版(HLS-Q12)、包括的QOL尺度(SF-8)、口腔関連QOL(GOHAI)、口腔アセスメントツール(OHAT-J)である。調査開始前に予備調査を実施し、調査票の表面妥当性を確認した上、倫理審査を受けた。2019年5~8月に福岡市内の公民館、地域カフェ、老人福祉センターに研究協力依頼を行った。倫理審査委員会の承認後、研究協力の承諾が得られた施設から、調査を実施した。調査終了後に回収した145名のうちアンケート調査を完了した118名を分析し、包括的HLがOHATの口腔清掃とOHRQoL(GOHAI)関連因子であることが確認された。これらの結果について、論文作成し、Research and Theory for Nursing Practice(英文雑誌)への掲載が決定した。
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すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (1件)
Research and Theory for Nursing Practice
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10.1891/RTNP-2022-0135
地域ケアリング
巻: 25 ページ: 42-45