研究課題/領域番号 |
19K11246
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研究機関 | 山口大学 |
研究代表者 |
清永 麻子 山口大学, 大学院医学系研究科, 助教 (40759693)
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研究分担者 |
永田 千鶴 山口大学, 大学院医学系研究科, 教授 (50299666)
堤 雅恵 山口大学, 大学院医学系研究科, 教授 (80280212)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 認知症高齢者 / 在宅復帰支援 |
研究実績の概要 |
本研究の目的は,医療機関での疾患の治療が終了し,認知症高齢者ができるだけ早期に住み慣れた自宅に復帰し生活を継続するために,医療機関での退院支援のみでは困難な認知症高齢者の在宅復帰を,入院直後から所属機関や立場の異なる病棟看護師と訪問看護師が連携・協働を図るための「認知症高齢者の在宅復帰支援パス」を開発することである。 2020年度は在宅復帰を担う役割を持つ回復期リハビリテーション病棟看護師,地域包括ケア病棟看護師および在宅での生活基盤を支える訪問看護師に対して、認知症高齢者への退院支援の実際についてインタビュー調査を行った。 回復期リハビリテーション病棟および地域包括ケア病棟看護師へのインタビュー結果では,より有効な退院支援につなぐために訪問看護師や介護支援専門員との連携は重要であることの理解はあるが実行できていないことが多く述べられた。また,訪問看護師へのインタビューの結果からも,回復期リハビリテーション病棟や地域包括ケア病棟での有効な退院支援のためには病棟看護師と連携・協働は欠かすことができないことなどが述べられている。しかし,双方ともより密接な連携は必要であるとの認識はしているが,現状としては,思うような情報交換ができていないことが明らかとなった。 今後は、得られたインタビューデータの分析を進め、病棟看護師および訪問看護師の意見を統合し,認知症高齢者の在宅復帰支援に有効な連携・協働について示唆を得て、目標とする在宅復帰支援パスの作成につなげていく予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
新型コロナウイルス感染症の影響により,インタビュー調査が遅れているため,次の過程に進むことができない状況である。
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今後の研究の推進方策 |
これまで得られたデータの分析結果をまとめ,医療機関および訪問看護ステーションの看護師と協力しながら,実施可能な「認知症高齢者の在宅復帰支援パス」の開発につなぐ。
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次年度使用額が生じた理由 |
新型コロナウイルス感染症の影響により,インタビュー調査および学会などの旅費や研究の遅れにより諸経費が未使用のため差額が生じている。
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