研究課題/領域番号 |
19K11247
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研究機関 | 神戸市看護大学 |
研究代表者 |
岩本 里織 神戸市看護大学, 看護学部, 教授 (20321276)
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研究分担者 |
合田 加代子 甲南女子大学, 看護リハビリテーション学部, 教授 (20353146)
Locsin Rozzano 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(医学域), 教授 (60747814) [辞退]
谷岡 哲也 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(医学域), 教授 (90319997)
波田 弥生 神戸市看護大学, 看護学部, 講師 (00438251) [辞退]
山下 正 神戸市看護大学, 看護学部, 講師 (90613092)
藤本 優子 神戸市看護大学, 看護学部, 助教 (10636616) [辞退]
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2025-03-31
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キーワード | ケアリング / コミュニティケアリング / 生存権 / コンピテンシー / 公衆衛生看護倫理 / 保健師 |
研究実績の概要 |
本研究の目的は、保健師のコミュニティに対するケアリングの技術的能力(Public Health Nurse's Technical Competency as Caring in community : PHNCC)を明らかにし,測定尺度を開発することである。 2023年度は、これまで収集したデータから保健師のケアリング技術について、再度、2023年1月に論文化した理論に照らし合わせて分析をし直した。その結果、健康ニーズを持ちながら必要な資源に結び付いていない個人を必要な資源に結びつける【脆弱な個別事例と地域を結び付ける】技術、地域の人がずっと住み慣れた地域で自立した生活ができるための方法を考えるといった【地域の特徴を理解し、将来的な健康リスクの予防に働きかける】技術、住民の相互支援力を高めていく【地域住民がお互いに協力しあえるケアリングコミュニティ構築する】技術、住民同士のお互いに助け合う関係性をつくる【コミニティの相互扶助関係の構築する】技術、地域の人たちが地域で住続けたいといった【コミュニティの人の望みを叶える】技術、【地域の人たちの特徴を理解し、合わせる】技術などでが抽出されている。抽出したこれらの技術について、現場の保健師らへ質問紙調査を実施し、尺度作成を行うことを検討していたが、本件は次年度に延長することとなった。 なお、2024年3月に開催されたEAFONSにて「Technical Competency of Japanese Public Health Nurses for Community Caring」のテーマで発表した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
保健師のコミュニティに対するケアリングの技術的能力(Public Health Nurse's Technical Competency as Caring in community : PHNCC)を明らかにし,測定尺度を開発するとともに,申請者らが開発したコミュニティ・ケアリングモデル(案)を検証することを目的としていた。本研究の採択後、2020年度からCOVID-19 の流行により、感染症対応の中核となっている行政保健師の調査を遂行することが 困難であり、調査の実施を中断していた。2022年度には、コミュニティケアリングに関する理論論文を投稿し採択されている。またCOVID-19 の対応の緩和かに伴い徐々に追加のインタビュー調査を行ったと分析を進めケアリングの技術能力の明確化をしている。しかしながら全国の行政保健師への質問紙調査の実施による尺度開発までには至っておらず、2024年度の課題である。
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今後の研究の推進方策 |
保健師のコミュニティに対するケアリングの技術的能力(Public Health Nurse's Technical Competency as Caring in community : PHNCC)を明らかにし,測定尺度を開発するとともに,申請者らが開発したコミュニティ・ケアリングモデル(案)を検証することを目的としていた。 現状では、保健師のコミュニティに対するケアリングの技術的能力の明確化までは完了している。2024年度には全国の行政保健師への質問紙調査を実施し、ケアリング技術力の獲得状況を調査することと尺度化することを予定している。 また、これまでの研究である現状のケアリングの技術力についての論文化をすることを予定している。
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次年度使用額が生じた理由 |
本研究の遂行が遅れており、当初予定していた全国保健師への質問紙調査の実施および論文投稿が実施できておらず、予算執行をしていないためである。 2024年度は、全国保健所、保健センターで勤務する保健師への質問紙調査の実施とその成果の発表、これまでの研究成果について論文投稿を行う予定であり、これらについて予算執行を予定している。
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