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2021 年度 実績報告書

認知症のアートセラピーに焦点を当てた日本語版評価尺度の開発と信頼性・妥当性の検証

研究課題

研究課題/領域番号 19K11257
研究機関城西国際大学

研究代表者

川久保 悦子  城西国際大学, 看護学部, 准教授 (30614698)

研究分担者 大山 良雄  群馬大学, 大学院保健学研究科, 教授 (70334117)
岡 美智代  群馬大学, 大学院保健学研究科, 教授 (10312729)
井上 映子  城西国際大学, 看護学部, 教授 (80194059)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
キーワード高齢者 / アートセラピー / アクティビティ / 認知症 / QOL / 再現性
研究実績の概要

目的:認知症高齢者を対象としたビジュアルアートセラピーの心理的効果を評価する適切な尺度は海外で広く使用されているが、日本には適切な尺度ない。The Greater Cincinnati Chapter Well-Being Observation Tool(GCCWBOT)の日本語版尺度を作成し、信頼性と妥当性の検証を行う。方法:原作者に翻訳許可を受けた後、日本人研究者の翻訳、外国人翻訳家による反訳、看護研究者2人と異言語尺度研究者の検討後に日本語版the GCCWBOT を作成した。施設を利用する軽度から中等度の認知症を有する高齢者に対して6種類のビジュアルアートセラピーを行った。高齢者計37名のアート介入中のビデオを作成した。高齢者1名に対して2名の評価者(学生40名)が、割り当てられたビデオのシーンを日本語版GCCWBOTで評価した。倫理的配慮:群馬大学人を対象とする医学系研究倫理審査委員会の承認を受けて実施した。結果:のべ105名の研究データを用いた。日本語版尺度全体のCronbachのα係数は0.852と高い内的一貫性が得られた。再テスト法による同一評価者間信頼性の検討では、7つの領域のpersonの相関係数は0.900~0.704で有意な強い相関を確認した。2評価者間信頼性としてICCは0.292~0.590であった。英語版The GCCWBOTと同様に軽度~中度の信頼性であった。7つの領域の因子分析は2因子が抽出され、英語版The GCCWBOTの結果と一致し構造的妥当性を確認した。考察:日本語版The GCCWBOTの信頼性と妥当性は確認できた。日本語版The Greater Cincinnati Chapter Well-Being Observation Tool(GCCWBOT)を開発したことにより、ビジュアルアートセラピーなどのアクティビティケアにおいて認知症高齢者のwell-beingを尊重した評価が進むことが期待される。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2022

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 日本語版「The Greater Cincinnati Chapter Well-Being Observation Tool」の開発-信頼性・妥当性の検証-2022

    • 著者名/発表者名
      川久保悦子,大山良雄
    • 学会等名
      日本老年看護学会第27回学術集会

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公開日: 2022-12-28  

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