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2019 年度 実施状況報告書

地域特性を考慮した、住民組織の育成・協働に関する実装戦略の基盤構築

研究課題

研究課題/領域番号 19K11258
研究機関東邦大学

研究代表者

今村 晴彦  東邦大学, 医学部, 助教 (40567393)

研究分担者 西脇 祐司  東邦大学, 医学部, 教授 (40237764)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
キーワード普及と実装科学 / 実装戦略 / 住民組織活動 / 健康まちづくり / ソーシャル・キャピタル
研究実績の概要

本研究は、行政による、健康づくりに関連した住民組織活動の育成・協働について、①どのような地域特性において、②どのような手法を用いることが、地域の健康に資するか、という実装戦略の基盤構築を試みる。研究では特に、エビデンスと現場のギャップを埋める学問領域「普及と実装科学」に着目する。研究対象地域はA市とし、2012年度より実施されてきた、92の小学校区単位の「健康まちづくり」事業に着目する。
2019年度は、同事業に関するこれまでの取組みの評価を目的として、まず、校区単位の(個人単位でない)行政情報の指標整理および予備的な分析を実施した。指標は主に、保健師等の活動(地域への働きかけ回数等)や地域特性(人口構成、世帯構成、産業構成、地域資源等)、市民の健康(死亡率、健診・検診受診率、要介護認定率、乳幼児の肥満傾向割合等)とした。
次に、質的な評価として、同事業の関係者へのインタビュー調査を実施した。具体的には、市内から10校区を選定し、校区自治協議会や民生委員等の地域関係者、および担当保健師等の市の職員、計84人にグループインタビューを実施した(2019年12月~2020年2月)。質問内容は、健康まちづくりの意義の認識、取組み内容とその方法、住民組織の特徴などから構成した。現在、インタビュー結果について、実装研究のための統合フレームワーク(Consolidated Framework for Implementation Research: CFIR)に沿って解析を進めている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

上記の行政情報分析とインタビュー調査は、市の協力もあり当初の計画通り実施することができた。ただし、行政情報分析については、今年度は指標整理と予備的な分析であったため、次年度以降、より詳細な分析を進めていく予定である。

今後の研究の推進方策

次年度は、まず、整理した校区単位の行政情報について、詳細な分析を行う。また、インタビュー結果について、実装研究のための統合フレームワーク(Consolidated Framework for Implementation Research: CFIR)に沿って解析し、「健康まちづくり=住民組織活動の育成・協働」を推進していくための阻害・促進要因を検討する。
次に、上記の結果からは取得できない項目を網羅した質問票を作成し、全校区の担当保健師等と地域の関係者を対象とした質問票調査を実施する予定である。

次年度使用額が生じた理由

旅費に関わる回数および費用が当初計画より下回ったため、次年度使用額が生じた。次年度は質問票調査を実施する予定のため、その実施費用(印刷費やデータ入力等)に充当する。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2020 2019

すべて 学会発表 (2件) (うち招待講演 1件)

  • [学会発表] 公衆衛生看護における 普及と実装科学の可能性を探る-地域への愛着メソッドの実践を例に-2020

    • 著者名/発表者名
      今村晴彦,大森純子,田口敦子
    • 学会等名
      第8回 日本公衆衛生看護学会学術集会
  • [学会発表] 実装研究のための統合フレームワーク(CFIR)を使って、エビデンス実装の阻害・促進要因を分析する トピック3『CFIRの活用事例』2019

    • 著者名/発表者名
      今村晴彦
    • 学会等名
      D&I科学研究会 第2回学術集会
    • 招待講演

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公開日: 2021-01-27  

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