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2019 年度 実施状況報告書

デイサービスの場を活用した糖尿病高齢者支援プログラムの作成

研究課題

研究課題/領域番号 19K11260
研究機関東京医療学院大学

研究代表者

中村 美幸  東京医療学院大学, 保健医療学部, 講師 (40423818)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
キーワード糖尿病 / 高齢者 / デイサービス / 支援 / プログラム
研究実績の概要

本研究の目的は、在宅で生活をする糖尿病高齢者に対し、デイサービスの場において看護職と介護職が連携して実施する支援プログラムを作成することである。今年度は、デイサービスに勤務する介護職員の糖尿病高齢者に対する介護上の問題と介護の実態を明らかにすることを目的に、介護職員7名にインタビューを行い、質的に分析した。
デイサービスを利用する糖尿病高齢者の介護上の問題として、高齢者側の要因として、独居高齢者の薬物管理(インスリン・内服薬)困難、食事摂取量のムラによる低血糖の危険、嗜好品の自制困難があった。また、介護者側の要因として、糖尿病に関する知識の不足、低血糖の判断が困難などがあった。
糖尿病高齢者に対する介護としては、低血糖に関するものが多くを占め、低血糖を起こす可能性を判断するための情報収集、低血糖のサインとなる症状の観察、低血糖を予防するための入浴時間の調整や食事と薬物の時間の調整、低血糖時の対処、低血糖を防止するための職員間の情報共有などがあった。また、低血糖に関連するもの以外では、過剰な糖分摂取を避けるための対応、薬物療法(インスリン・内服薬)実施時の看護師との連携、などが実施されていた。
糖尿病高齢者では、薬物療法を実施している場合、低血糖は最も注意を要し緊急の対応が必要な状態である。高齢者の低血糖では、典型的な症状が減弱し、高齢者自身が自覚することが難しく、重症な低血糖を起こしやすい特徴がある。したがって、デイサービスの場においても低血糖の発見や予防、対処など、低血糖に関する介護内容が多く抽出されたと考える。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

介護職員13名に対しインタビューを実施予定であったが、新型コロナウィルスの感染防止対策のため、施設内で職員のインタビューが中断したため、インタビューが終了していない。

今後の研究の推進方策

今後は、インタビュー方法の変更も検討し、予定されている6名の介護職員のインタビューを実施し分析を進める。この結果をふまえ、介護職員と看護職員の糖尿病高齢者に対しての援助の実態や援助上の問題、多職種との連携等を明らかにするための質問紙調査を実施する予定である。

次年度使用額が生じた理由

今年度は、インタビューを実施したが予定されていた人数が終了できなかったため、未実施分のインタビューに対しての謝金、テープ起こし代金などを次年度に繰り越すこととなった。次年度は今年度に引き続き未実施分のインタビューを行うため、インタビューの謝金、テープ起こし代金などが必要となる。また、質問紙調査を実施するための質問紙の印刷代、発送費用、回答者に対する謝礼、データ入力の謝金が必要となる。その他、事務用品、必要な書籍の購入、文献の入手を行う。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2019

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] デイサービスの場における糖尿病高齢者に対する看護者の援助内容2019

    • 著者名/発表者名
      中村 美幸
    • 学会等名
      第24回日本糖尿病教育・看護学会学術集会

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公開日: 2021-01-27  

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