研究課題/領域番号 |
19K11276
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研究機関 | 三重県立看護大学 |
研究代表者 |
小松 美砂 三重県立看護大学, 看護学部, 教授 (00362335)
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研究分担者 |
早川 正祐 東京大学, 大学院人文社会系研究科(文学部), 特任准教授 (60587765)
大西 範和 三重県立看護大学, 看護学部, 教授 (20176952)
竹村 和誠 三重県立看護大学, 看護学部, 助教 (90779951)
田端 真 三重県立看護大学, 看護学部, 助教 (20746359)
清水 律子 三重県立看護大学, 看護学部, 講師 (70593515)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 認知症 / 高齢者 / 看護 |
研究実績の概要 |
令和元年度は本研究課題の目的の1つである、「認知症高齢者と看護職者間の相補的なケアリングモデル」に基づくケアリング・アプローチの開発を行うため、研究分担者と共に、先行研究や、本研究チームにおける今までの研究実績をふまえアプローチ手法を検討した。また、臨地で活用しやすいチェックリストとなるよう項目を精選し、具体的な手順とともに現地で使用可能なケアリング・アプローチを明確化するところまで研究を進めた。 しかし、医療施設(約5施設)及び介護保険施設(約3施設)の認知症看護認定看護師とスタッフ(各施設約3名計24名)の協力を得て、共にリサーチグループを作ることや、作成したチェックリストを用いたアクションリサーチを実践するための勉強会を開催することについては、実施できていない状況である。 そのため、現在はこれらの研究を実施するために研究倫理審査会への申請準備を行うとともに、アクションリサーチを実施する施設の管理者の承諾を得るなど、研究を進めるための調整を行っている段階である。今後は、令和元年度に計画していたアクションリサーチを医療施設および介護保険施設において実施することによって、開発したケアリング・アプローチの実践に伴う認知症高齢者の行動・心理症状の変化や、看護師が実践する認知症高齢者へのケアの改善度、看護職者・チームの意識の変化等を詳細に分析し、作成したケアリング・アプローチの効果を検証していく予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
令和元年度に実施予定であった研究倫理審査会の承認および、臨地での研究を行うことができていないため、進捗状況としてはやや遅れている。 そのため、令和2年度はこれらの遅れをとり戻すよう、研究倫理申請を早急に行い、年度の計画を具体的に立案し、実施につなげていきたいと考えている。
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今後の研究の推進方策 |
令和2年度は、令和元年度に予定をしていた研究倫理申請を行い、研究を実施する施設の協力を得て、認知症看護認定看護師とスタッフと共にリサーチグループを作り、作成したチェックリストの勉強会を開催する。また、認知症高齢者の行動・心理症状の変化や、ケアの改善度、看護職者・チームの意識の変化等を分析し、ケアリング・アプローチの効果を検証していく予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
(理由) 令和元年度は研究成果を学会発表することができなかったため、研究代表者・共同研究者ともに、学会への旅費を使用することがなかったことから次年度使用額が生じたと考えている。令和2年度は成果を発表できるよう調整していきたい。 (使用計画) 令和2年度は使用額を成果発表のための学会旅費とすることと、成果発表にむけた翻訳の費用等に使用していくことを予定している。
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