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2019 年度 実施状況報告書

東南アジア貧困地域の妊娠期鉄欠乏性貧血予防:地域看護職と協働した持続的支援モデル

研究課題

研究課題/領域番号 19K11277
研究機関神戸市看護大学

研究代表者

山下 正  神戸市看護大学, 看護学部, 助教 (90613092)

研究分担者 嶋澤 恭子  神戸市看護大学, 看護学部, 准教授 (90381920)
田中 祐子  徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(医学域), 准教授 (10535800)
岩本 里織  神戸市看護大学, 看護学部, 教授 (20321276)
松尾 博哉  神戸大学, 保健学研究科, 教授 (60229432)
田中 千佳  京都大学, 東南アジア地域研究研究所, 特定研究員 (30848958)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2023-03-31
キーワードフィリピン / 貧血 / 鉄剤 / 鉄葉酸錠 / 妊婦
研究実績の概要

本研究に関して、研究代表者の所属大学及びムンティンルパ市民病院の倫理委員会から許可を得た。

2019年3月および8月にフィリピンのムンティンルパ市民病院において、妊婦健診に参加された妊娠中の女性を対象に横断調査を実施した。有効回答数は293であった。調査では、ヘモグロビン値の計測、質問紙調査を行った。質問紙は、対象者の社会文化背景、妊娠に関する体調、鉄葉酸錠(Iron and Folic Acid Supplementation:IFAS)に関する知識、貧血に関する知識、IFASへの信念、IFASの使用状況などから構成された。
上記で得られた結果の一部に対して分析を行った。IFASの服用の遵守に関連する要因を特定するために、2変数間の相関分析と多変量ロジスティック回帰分析を用いて分析を行った。
本結果から、293人の女性のうち247人(84.9%)が妊娠中にIFASを内服していた。IFASを服用することの利点に関する知識を持っていた女性は128人(44.0%)、IFASの副作用に関する知識を持っていた女性は43人(15.1%)、貧血の兆候と症状に関する知識を持っていた女性は131人(44.9%)であった。ロジスティック回帰分析の結果、家族の収入とIFASを服用することの利点に関する母親の知識が、IFASの遵守に関連する要因であることがわかった。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

2019年度に2回の調査ができ、一部の結果をまとめることができたことから、比較的順調に進展していると評価した。

今後の研究の推進方策

フィリピンでは新型コロナウイルス感染症の影響により、現在(2020年6月)も緊急事態が続いている。そのため、本年度の現地調査を行うことは困難と考えられる。これらのことから、今年度は、2019年度に得られたデータを引き続き分析を行い、さらにインターネットを用いて現地の共同研究者とディスカッションを行っていきたい。

次年度使用額が生じた理由

2019年度に投稿した論文が受理に至らなかったことから、受理費として計上していた25万円が未使用となった。また、現地でヘモグロビン値を測定するための機器を購入する予定であったが、他大学から一時的に借りることができたため、購入を行わなかった。
2020年度は2本の論文投稿における受理費と、ヘモグロビン値機器の購入を予定しており、2019年度の残額をそれにあてる予定である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 国際共同研究 (2件)

  • [国際共同研究] Hospital of Muntinlupa/Muntinlupa City Health Office(フィリピン)

    • 国名
      フィリピン
    • 外国機関名
      Hospital of Muntinlupa/Muntinlupa City Health Office
  • [国際共同研究] University of Nairobi(ケニア)

    • 国名
      ケニア
    • 外国機関名
      University of Nairobi

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公開日: 2021-01-27  

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