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2022 年度 研究成果報告書

東南アジア貧困地域の妊娠期鉄欠乏性貧血予防:地域看護職と協働した持続的支援モデル

研究課題

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研究課題/領域番号 19K11277
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分58080:高齢者看護学および地域看護学関連
研究機関神戸市看護大学

研究代表者

山下 正  神戸市看護大学, 看護学部, 講師 (90613092)

研究分担者 野上 恵美  武庫川女子大学, 文学部, 講師 (90782037)
岩本 里織  神戸市看護大学, 看護学部, 教授 (20321276)
松尾 博哉  大阪信愛学院短期大学, その他部局等, 教授 (60229432)
嶋澤 恭子  大手前大学, 国際看護学部, 教授 (90381920)
田中 祐子  徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(医学域), 准教授 (10535800)
山田 千佳  京都大学, 東南アジア地域研究研究所, 助教 (30848958)
加藤 憲司  神戸女子大学, 看護学部, 教授 (70458404)
瀬戸徐 映里奈  近畿大学, 人権問題研究所, 講師 (00822719)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2023-03-31
キーワードフィリピン / 妊娠性貧血 / 鉄葉酸錠 / 妊婦 / 食多様性 / 栄養 / 貧困
研究成果の概要

本研究では、フィリピン共和国のムンティンルパ市をフィールドとして、①妊娠中の鉄葉酸錠利用、②妊娠中の食多様性に関する調査を行った。
① 妊婦の約9割が鉄葉酸錠を服用していた。また、対象妊婦の中で、貧血症状を知っている者は約半数で、鉄葉酸錠の利点を知っている者は約半数、鉄葉酸錠の副作用を知っている者は約2割であった。
② 妊婦の約半数は食多様性が低い状態が明らかになった。豆類、大豆製品、ナッツ類の摂取は3割未満であった。今後、妊婦の栄養に関する知識を高め、妊産婦ケアを通じて食事摂取の頻度と適切さを確保することで、妊婦の栄養状態を改善できる可能性が示唆された。

自由記述の分野

公衆衛生学、公衆衛生看護学、疫学、地域看護学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究では、フィリピン共和国に居住する妊婦の①鉄葉酸使用状況とその使用における関連因子の評価を行ったこと、②食事摂取の質とその関連因子の評価を行ったことに学術的・社会的意義があると考える。①では、貧血の徴候・症状に関する知識、鉄葉酸錠に関連する利点に関する知識、鉄葉酸錠に関連する副作用に関する知識を持っている妊婦は少ない状況が明らかになった。②では、妊婦の食多様性が低いこと、食多様性には妊婦の知識が関連していることが明らかになった。以上のことから、妊娠中の女性を支援するために、現地保健・医療職が中心となり妊娠中の貧血や栄養に関する知識を適切に提供・指導していくこと必要であると考えられた。

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公開日: 2024-01-30  

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